ブレードサーバの市場が世界的規模で拡大している。ガートナー ジャパン ガートナー リサーチ ハードウェア&システムグループ エンタープライズ・インフラストラクチャ バイスプレジデントの亦賀忠明氏は、「2006年、ブレードサーバの出荷台数は、世界で33%増加した」と話す。
ブレード市場について説明するガートナーの亦賀氏機能や拡張性についての改善も進み、タワー型サーバやラックマウント型サーバに変わる選択肢としてブレードサーバが急浮上しつつある。日本についても然りだ。2006年は前年比21%の増加だった。
しかし、世界全体の伸びと比較すると、10%以上の開きがある。その差は何を意味するのだろうか。
「全般的にITに対する先行投資は欧米のユーザーのほうが果敢。逆に、日本では性能などが成熟するまで待つ慎重さがうかがえる。また、国内では分散化した既存サーバの物理統合などの目的での導入が一巡し、市場に一服感が出てきたことも要因だ」(亦賀氏)
加えて亦賀氏は、集積度の高いブレードサーバは消費電力や発熱量が大きく、既存のデータセンターの能力がそれに追いついていないことも一因として挙げている。
そうした中、製品を供給するベンダー側は、新たな価値を付加することでユーザーの投資意欲をかきたてようと模索している。注目されるのが、ブレードサーバ単体ではなく、ネットワークやストレージ製品などを統合したオールインワン型の「ブレードシステム」だ。ビジネスを支える情報インフラを一元化することで、CPUやネットワークの帯域、データの格納領域などのリソースを経営環境の変化などに応じて柔軟に割り当てられるといった統合管理のメリットを引き出す。
ガートナーのマジック・クアドラントによれば、2006年の段階で、この分野の市場を牽引するリーダー企業はHewlett-Packard(HP)とIBMである。サーバという概念を越え、ブレードを「システム」へと導く流れを先駆的に築き、高い実績を挙げている点で、他のベンダーを引き離している。その2社を、NEC、日立製作所、Dell、富士通などが追う。
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