矢野経済研究所は10月2日、国内におけるオープン系サーバ市場の実態を調査・分析した調査レポートを発表。x86サーバ、IA64サーバ、RISCサーバについて、2004年度から2010年度までの市場動向の分析・予測を行った。
同調査によると、x86サーバの2005年度出荷実績は、台数ベースで前年度比16.1%増の53万4886台、金額ベースで前年度比11.8%増の3271億5000万円。2004年度から2010年度のCAGR(年平均成長率)は出荷台数で13.4%、出荷金額で9.6%と予測される。2005年度のサーバ出荷台数シェアは、NECが23%でトップを維持し、デルが続いている。
成長を続けるx86サーバのなかで特に伸びているのが、ブレードサーバであり、2005年度では出荷台数が3万3130台、2006年度では5万台を突破する見込みとしている。
IA64サーバの2005年度出荷実績は、台数ベースで前年度比39.2%増の4221台、金額ベースで前年度比59.4%増の414億5000万円。ベンダー別シェアは、日本HPが78.2%で飛び抜けた首位。2位にNEC、3位に日立が続いている。2005年に出荷を開始し、ハイエンド領域でシェアを伸ばしている富士通が4位。
RISCサーバの2005年度出荷実績は、台数ベースで前年度比8.1%減の3万9100台、金額ベースで前年度比17%減の1343億円。IA64サーバやローエンド領域でのx86サーバへの移行があるため、減少する傾向にある。ベンダシェアでは、サン・マイクロシステムズが56.3%で、以下、富士通、IBM、日本HPが続く。