NECと米Netezzaは2月4日、データウェアハウス(DWH)アプライアンスを共同で開発することを発表した。
両社が共同開発するのは、DWHの基本構成要素であるデータベースソフトウェア、サーバ、ストレージを組み合わせた専用装置。Netezzaのデータ検索分析アーキテクチャとソフトウェアをNECのサーバやストレージ上で実現することで、テラバイト級の大容量データを高速に分析できるという。生産や販売のデータ、購買履歴、ウェブサイトへのアクセス、通話履歴など大量のデータを高速かつ詳細に分析するのに最適な製品としている。
サーバに加え、ストレージも含めたアプライアンスであり、ユーザー企業は機器の構成管理などが不要であり、運用保守の負担を軽減できるという。アプライアンス化することでシステム構築期間が、個別製品を組み合わせる場合に比べて約90%短縮できるとしている。
また、各種のビジネスインテリジェンス(BI)ツールやデータ抽出変換ロード(ETL)ツールに対するインターフェースをオープンにしていることから、ユーザー企業は使い慣れたツールを選択可能であり、従来の分析資産を継承できるとも説明している。
製品名「InfoFrame DWH Appliance」として4月からNECが販売する予定だ。NECは製造や流通、金融、通信などを主なターゲットにグローバルに拡販し、3年間で150システムの販売を目指す。希望小売税別価格は5300万円からを予定している。
NECとNetezza、日本法人の日本ネティーザは2006年に代理店契約を締結している。今回の共同開発は、これまでの関係を発展させたものとしている。