ガートナー ジャパンのリサーチ部門は6月15日、企業におけるペーパーレス会議の取り組みに関する調査結果を公表した。
同調査によると、「社内会議で配布される資料を主にPCで見る」と回答したビジネスマンの比率は約4割。紙に依存しないペーパーレス会議が普及しつつあることがわかった。
社内会議における資料の配布手段として、紙あるいはPC(出席者が持ち込んで利用)をそれぞれどの程度利用しているかについての質問では、「頻繁に利用」の割合は、紙で53.2%、PCで39.8%。会議資料の配布方法として通常利用しているのが紙媒体という人はまだ多いものの、PCの割合も少なくはない。ガートナーでは、社内会議のスタイルが着実に変化してきているととらえている。
「ペーパーレス会議に全社的に取り組んでいる」という回答者への追加質問として、実感しているペーパーレス会議のメリットを聞いたところ、「配布資料の印刷コスト、手間が省ける」(92.0%)、「情報共有、資料の変更が容易」(72.0%)が目立った。一方、会議をペーパーレス化することにより、「会議に集中するようになる」という点も期待されているが、この選択率は16.0%にとどまった。