日本オラクルは9月19日、アクセスコントロールによって機密性の高いデータやアプリケーションの保護を可能にするセキュリティ製品「Oracle Database Vault(オラクル・データベース・ヴォルト)」を発表した。
同製品は、「Oracle Database 10g」に組み込んで使用し、内部の脅威から機密情報を守ることに加え、機密に携わる業務を2人以上の人間で担当することを可能にする。これにより、データベース管理者(DBA)に権限を一点に集中することなどで生ずるリスクを解消し、企業のコンプライアンスへの対応を強化できる。
また、アクセスコントロール機能を活用し、一般ユーザーに対してデータアクセスへの段階的な制限を加えることが可能。既存のアプリケーションや管理者の日常業務に変更を加える必要はないため、データベースのパフォーマンスと利便性を維持したまま、セキュリティを高めることができる。
価格は「Processorライセンス」(CPU当たりのライセンス)と「Named User Plusライセンス」(指名ユーザー当たりのライセンス)の2通りがある。Processorライセンスは、1CPUあたり250万円(税別)、Named User Plusライセンスは、1人あたり5万円(税別)。10月17日から出荷を開始する。