AppleのJavaサポート終了を示唆する文書が波紋を呼んでいる。文書では「非推奨になった」と控えめな表現が用いられてはいるが、これまで同社がMac OS Xに対し実施してきたことを考慮すると、終了が既定路線と考えるほうが妥当だ。
ここでは、Appleがこれまでにサポートを打ち切ってきた技術を振り返りつつ、Javaランタイムがなくなることの影響について検討してみたい。
事実上のJavaサポート終了宣言とその影響
事の発端は、Appleが米国時間の10月20日に公開した「Java for Mac OS X 10.6 Update 3」にさかのぼる。ソフトウェア・アップデートの画面上には表示されないものの、あわせて公開された開発者向けリリースノートの2ページ目冒頭には、以下の文が記載されている。解釈にもよるが、これは事実上AppleのMac OS Xにおける「Java決別宣言」だ。
Java for Mac OS X 10.6 Update 3のリリースに伴い、Appleが移植しMac OS XにバンドルしているJavaランタイムは非推奨(deprecated)となった。開発者は、今後Mac OS Xとともに提供されるApple版Javaランタイムに依存すべきではない。
Apple謹製のJavaランタイムが同梱されなくなることは、Mac OS Xにおいて何を意味するか?