Linuxはいかにして大企業で採用されるようになったのか - (page 3)

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2013-05-24 07:30

ウェブ関係

 今日における業務の多くは、ウェブをベースにしたサービスやアプリケーションで運用されている。そして、人材管理(HRM)や顧客関係管理(CRM)、企業資源計画(ERP)、Wiki、バグ追跡、会計といった業務のほぼすべてがブラウザを使って取り扱えるようになっている。オープンソースは昔から、こういった作業のためのさまざまなツールを提供してきた。そして今や、これらのツールは大企業の業務を推進するうえで無くてはならないものという地位を確立するに至っている。

 企業の要求に応えられるオープンソースの大ヒット製品として、以下のものがある。

 こういったツールはかなり前から利用可能になっていたが、ここへ来てようやくクライアントベースのツールよりもウェブベースのツールが利用されるようになってきた。その結果、この流れを支えるプラットフォームに光が当たるようになったわけである。

 筆者がこの記事のアイデアを練り始めた時には、Linuxとオープンソースが大企業のニーズに応えるためにいかに進化してきたのかを説明しようと思っていた。しかし、実際には少し違った方向に進んだ。つまり、大企業の側が進化し、Linuxとオープンソースが行っていること、すなわち大規模コンピューティングの要求に応えるということをようやく理解したのが現実だとの観点に至ったのだった。

  • 高い利用可能性
  • クラスタリング
  • ウェブベースのアプリケーション
  • セキュリティ
  • 信頼性

 これらはすべて、以前から実現されていたことだ。オープンソースは常に時代の先端を進んでいたのである。そしてようやく、大企業がそれを理解し始めたというわけだ。この流れが中小企業にまで広がっていくのも時間の問題でしかない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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