NECは4月18日、同社の開発した「ファイルシステムの最大サイズ拡大」「新クラッシュダンプ機能強化」がレッドハットの「Red Hat Enterprise Linux 5」(RHEL 5)に採用されたことを発表した。
ファイルシステムの最大サイズ拡大では、Linuxのファイルシステムの一つである「ext3」の最大サイズを8テラバイトから16テラバイトに拡大した。これにより、大容量ストレージへの対応が容易となり、データ量が増大する基幹システムでのLinux運用が可能となる。
新クラッシュダンプ機能の強化では、開発コミュニティでのKdump開発に参画し、障害時のメモリ情報圧縮してディスクに出力する機能を開発した。このKdumpにより、ダンプ採取にかかる時間が短縮し、より確実にダンプ採取が行えるようになる。
NECは今後、RHEL 5に対応したサポートサービスを順次開始する。同社は、2000年からLinux開発コミュニティに参画、OSの基盤機能の強化が重要であるとの認識に基づき、メインフレームやUNIXを用いたミッションクリティカルシステムの構築で培ってきた高信頼性技術を積極的に提案してきている。
また、RHEL 5についての紹介セミナーを5月23日にレッドハットと共同開催する。5月30日から6月1日まで東京ビッグサイトにて開催される「LinuxWorld Expo/Tokyo 2007」にRHEL 5を出展するとしている。