NTTデータ社内ベンチャーとしてスタート
NTTデータ イントラマートの社長、中山義人氏はNTTデータの出身。NTTデータではERP「SCAW(スコー)」の開発を担当していた。
SCAWは日本の商習慣にきめ細かく対応するなど、国産ERPとして確たる地位を築いていたが、1990年代になると外資系のERPベンダーが相次いで上陸。それによって、次第に国産ERPは苦難を強いられるようになる。その状況を最前線で見ていた中山氏は、NTTデータの中で新たな道を模索し始めた。
「OSやデータベースで外資が強いのは致し方ないとしても、その上位のアプリケーションは日本の文化だと思っていましたので、ERP市場も外資に席巻されるということはショックでした。そこで97年ごろから何とか日本独自のソフトウェアを作ることができないかと考え始めたのです」
ちょうどそこに、イントラネットのブームが起きた。それを見た中山氏は、「ウェブで社内業務システムを構築」をキーワードに、98年にNTTデータの社内ベンチャー制度に応募。ウェブベースのアプリケーション・プラットフォーム「intra-mart」の開発を開始した。
「当初はグループウェアやワークフローなど基幹システムのまわりでやっていたのですが、その後ウェブが社内システムとして認知されるようになり、私どももウェブを開発基盤としてポータルやワークフロー、さらにはレポートなどをウェブのシステム基盤の中にモジュール構造で取り入れるようになりました。それをお客様が組み合わせることで、システムを早く、そして安く作れるような開発基盤を提供したのです」
intra-martの機能は徐々に拡大する。同時に、ウェブの信頼性が増すにしたがって同社の業績も拡大。2000年にNTTデータの社内ベンチャーから分離独立してNTTデータ イントラマートという会社を誕生させた。
「初年度で黒字になり、それ以降現在に至るまで、ずっと右肩上がりの増収できています。お客様も1700社を突破し、2007年6月には東証マザーズに上場しました。現在は、この開発基盤をより普及させようということで第2ステージに入っているという段階です」
当初、中山氏を含め3人がNTTデータから転籍したが、それ以降はすべてNTTデータ イントラマートとして社員を募集。現在は約50人の企業になっている。
パートナーとのWin-Win
同社の主力製品、intra-martはウェブシステムを容易に開発するための基盤製品。いわゆるウェブアプリケーション・フレームワークで、その中に各種のモジュールが搭載されている。そのモジュールを組み合わせてシステムを開発するが、さらにそのモジュールを組み合わせたアプリケーションも用意している。
NTTデータ イントラマート代表取締役社長の中山義人氏
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