Actuate 9はまた、オープンソースのBIRTからスタートし、商用ソフトウェア環境へとマイグレーションすることも可能だ。
このとき、商用のBIRTとMicrosoft Excelを活用してレポートを作成できる「e.Spreadsheet」を組み合わせた小規模システムを実現できるのはもちろん、小規模システムにBusinessReportとポータル環境である「iPortal」を組み合わせたワークグループシステム、さらにレポーティングサーバである「iServer」を基盤に、複数のデータソースを統合できる「Information Object」やPerformancesoftの買収によりActuate製品に統合されたパフォーマンスマネージメント製品「Performancesoft」などを組み合わせたエンタープライズレポーティング環境へと拡張していくこともできる。
ただし現状では、Actuate 9を構成するすべての製品が提供されているわけではない。たとえば、ブローシャ品質のレポートが作成できるほか、PDFへの出力も可能な「e.Reports」およびパワーユーザー向けのBusinessReport、分析機能を提供する「Analytics」などは今後リリースされる予定という。
BusinessReportは2006年第4四半期に、e.ReportsやAnalyticsなどはActuate 9のマイナーバージョンアップ版となる「Actuate 9 SP1」に含まれて2007年第1四半期にリリースされる計画だ。さらに詳しい製品ロードマップは、カンファレンス最終日である8月23日の基調講演で明らかにされる予定だ。
Clenahan氏は、「紙への出力やアドホックなウェブレポート、ブローシャ品質のレポート、分析レポート、表計算、ダッシュボードおよびスコアカードなど、あらゆる形式のレポートに対応すること、そしてパッケージ製品へのレポーティング機能の組み込みから部門レベルのレポーティング、エンタープライズクラスのレポーティングアプリケーションまで、あらゆる開発環境に対応することがActuate 9の目標だ」と話している。