「クラスタリング」は検索への不満を解消する特効薬となるか--2007年のエンタープライズサーチ(2)

柴田克己(編集部) 2007年09月14日 21時02分

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 2006年ごろから、企業内情報検索分野における、メジャーベンダー、海外ベンダーの日本進出が相次いだ。2006年3月にグループネットと総代理店契約を締結して本格的な日本進出を果たした米Vivisimoもそうしたベンダーの1社だ。

 Vivisimoの提供する検索ソリューションは、検索のコア部分を構成する「Velocity」、複数の検索エンジンやデータベースの検索結果を統合する、いわゆる“メタ検索”の基盤となる「Contents Integrator」、検索結果を分類し、自動的に生成したカテゴリとしてユーザーに提示する「Clustering Engine」の3つの層から構成される。

 中でもVivisimoにおける最大の特徴は、3つめの「クラスタリング」、つまり、検索結果の自動分類機能である。同社では、日本への参入直後から、この「クラスタリングエンジン」としての優位性を前面に押し出し、アピールを行ってきた。

 「通常のキーワード検索をイメージしているお客様に、自動クラスタリングの便利さを理解していただくことが、この1年の最大の課題だった」と、グループネット取締役営業企画部長の有働亮次氏は言う。

 有働氏は、エンタープライズサーチが脚光を浴びたこの1年において、ユーザーには、企業内検索における「イメージと現実のギャップ」が生じたのではないかという。

 ここでいう「ギャップ」とは、インターネット検索と企業内情報検索の使い勝手の違いによるところが大きいようだ。ユーザーは、GoogleやYahoo!におけるインターネット検索をツールとして使いこなすようになっている。キーワードを検索窓に入力してボタンを押すと、エンジンが何らかの価値判断、重み付けを付加した順位とともに、結果をリスト表示する。ユーザーは、その順位リストのうち上位とされている情報のいくつかを拾い読めば、高い確率で目当てのサイトやページにたどり着けるといった具合だ。

 ユーザーは当然、企業内の情報検索システムに対しても、インターネット検索と同じような使い勝手を求める。しかし、実際にはインターネット上にあるウェブページを対象とするインターネット検索と、様々なフォーマットや重要度の異なる文書が混在する企業内検索では、基本的な構造が異なる。インターネット検索のイメージを求めて、社内にパッケージの検索システムを導入してみたものの、このようなイメージのズレに由来する「なんだか、期待していたものと違って使いにくい」という不満を元に、グループネットに相談を持ちかけるユーザーも少なからずいたという。

 有働氏は「そうした不満を解消する手段のひとつとして、Vivisimoのクラスタリング技術は有用な手段になり得るのではないか」と話す。

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