「富士通 キッズコンテンツ作成ハンドブック」公開--子どもたちに良質なウェブコンテンツを

山下竜大(編集部) 2007年12月05日 18時16分

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 富士通は12月5日、子ども向けのウェブサイト構築におけるノウハウを「富士通 キッズコンテンツ作成ハンドブック」として体系化し、子ども向けのウェブコンテンツ制作に取り組む企業や団体向けに同社のウェブサイトで公開した。同ハンドブックの公開により、子ども向けユニバーサルデザインの普及促進を支援する。

 富士通 キッズコンテンツ作成ハンドブックは、2007年3月より開設されている同社の子ども向けサイト「富士通キッズ」の制作で得られた子ども向けユニバーサルデザインのノウハウと、同社が実践したペルソナマーケティングの事例をまとめたもの。「基本編」と「ペルソナマーケティング編」の2冊で構成されている。

 基本編では、大人とは異なる子どもの行動パターンに注目した子ども向けユニバーサルデザインの実装方法を中心に、子どもの利用用途はもちろん、視覚障害者への配慮など、子ども向けウェブコンテンツ制作のポイントがまとめられている。

 同ハンドブックは、富士通キッズの制作にあたり、小学生や保護者、教育関係者にヒアリングを行い、各種調査から得られたノウハウも含まれている。

富士通の高橋氏 富士通のコーポレートブランド室担当部長、高橋宏祐氏。

 富士通のコーポレートブランド室担当部長、高橋宏祐氏は、「イラストやアニメーション、3D空間の利用などにより、子どもの興味をかき立てる工夫をしている。また、視覚障害者への配慮として、アクセシビリティに関する標準規格(JIS X8341-3)に準拠し、マウスを使わずキーボードだけで操作できるよう配慮もしている」と話す。

 一方、ペルソナマーケティング編は、子ども向けウェブコンテンツのターゲットである「子ども」「保護者」「先生」をペルソナとして定義し、それぞれの立場からインターネット利用シーンをまとめたもの。ペルソナを活用することで、制作者と利用者のギャップを埋めることが可能になる。

 ペルソナマーケティングは、製品やサービスを利用する具体的なユーザー像を「ペルソナ(仮面)」と呼ばれる仮想人物として定義し、そのペルソナにとって最も効果的なモデルを設定するするマーケティング手法。ペルソナのプロフィールを詳細に設定することでコンテンツ制作における目的を明確にすることができる。

 高橋氏は、「まず、ペルソナを使わずにレビューを行い、次に小学生のペルソナでレビュー、最後に先生のペルソナでレビューすることで、ユーザー視点の意見交換が活発に行われ、より建設的な議論ができた。今後、さまざまな場面でペルソナマーケティングを活用していきたい」と話している。

 富士通では、このペルソナマーケティングを適用した新しいコンテンツ「みんなで守ろう!世界の自然」を、同社の子ども向けウェブサイト「富士通キッズ」内に公開した。新しいコンテンツでは、子どもたちが楽しみながら環境問題を学ぶことが可能。富士通キッズは、小学校高学年向けの情報発信サイトで、ものづくりや技術の素晴らしさを紹介している。

 「日本の教育現場では、子どもたちの理数離れが深刻化している。これは、もの作り大国である日本の根幹を揺るがす問題であり、企業としても積極的に教育再生に対する支援が必要になる。未来を担う子どもたちに、“技術のすばらしさ”を伝えるために、教科書と連動したコンテンツの提供を今後も支援していきたい」(高橋氏)

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