SAPジャパン、最新技術を取り込んだソリューションの研究施設を開設

田中好伸(編集部) 2008年07月16日 20時06分

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 SAPジャパンは7月16日、パートナー企業やユーザー企業とともに、最新技術を取り込んだソリューションの研究開発を行う施設「SAP Co-Innovation Lab Tokyo」(COIL Tokyo)を東京サンケイビル15階に開設したことを発表した。

 ITシステムが複雑する中で、最新技術を取り入れつつ、異機種混在環境でもトラブルなく動作し、信頼性と利便性の高いシステムを構築することは、企業にとって不可欠な要素となりつつある。COIL Tokyoでは、パートナー各社から提供されるハードウェアやソフトウェア、アプリケーションを含めて、統合された異機種環境を提供して、実際のユーザー企業のシステムをシミュレートすることができる。COIL Tokyoを利用する企業は、異機種混在のテスト環境を自社で用意しなくても、ソリューションの研究開発を行うことができる。

 参加するパートナー企業は、アビームコンサルティング、インテル、F5ネットワークスジャパン、サン・マイクロシステムズ、テクノスジャパン、デル、東洋ビジネスエンジニアリング、日本アイ・ビー・エム、アイ・ビー・エム ビジネスコンサルティングサービス、NEC、ネットアップ、日立製作所、ヴイエムウェア、富士通、マイクロソフト、三菱電機インフォメーションシステムズ、リアルテックジャパンとなっている。

 COIL Tokyoの開設に伴い、2件の検証/協業プロジェクトが開始されている。

 1件は、インテルとSAPによるもの。両社は、実際のエンタープライズのアプリケーションを使って、どれくらいのエネルギー削減効果が期待できるかに着目した検証を実施した。2世代前のシングルコアプロセッサ搭載サーバの代わりに、最新のクアッドコアプロセッサ搭載サーバを使うことで、「SAP ERP」を使用する際のエネルギー消費量は50%以上削減されているという。これはラボにおける検証結果であり、得られたデータをもとに昼間の対話型処理と夜間バッチ処理を考慮した1日24時間サイクルでの消費電力の比較シミュレーションも実施しているという。

 もう1件は、ヴイエムウェアとの共同プロジェクトであり、マルチコアのインテルプロセッサ搭載サーバを使用して、ERPのアップグレードプロジェクトにおける仮想化技術の採用について共同で検証するというもの。

 同プロジェクトは1カ月にわたり、現存の物理サーバをアップグレードしながら仮想環境に一元化することが可能であり、さらに本番のアップグレード前にVMWareを利用してテストを実行することで、本番のアップグレードをスムーズに実施することが可能であるとの検証がなされている。

 COIL Tokyoは、米カリフォルニア州パロアルトに最初に開設されたイノベーションラボに続く、グローバルで2番目となる施設になる。

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