SAPジャパンは9月27日、王子製紙が基幹情報システムにおける不正処理の発生を未然に防ぐためのアクセス管理および職務分掌を強化するソリューション「SAP GRC Access Control(エスエイピー・ジーアールシー・アクセスコントロール)」の採用を決定したことを発表した。
「論語と算盤」を経営理念とする王子製紙は、環境と調和した製紙事業の推進と地球環境保全の取り組みを強化する中でリスクマネジメントを強化。中でも、緊急処理時の特権ユーザーによる不正処理の防止は、最優先で取り組むべき課題のひとつだった。
そこで王子製紙では、SAP GRC Access Controlソリューションのひとつである「Fire Fighter(ファイアファイタ)」を活用することで、新たな緊急処理時のアクセス管理ルールを確立し、さらなる内部統制の強化を実現した。
Fire Fighterの活用により、アクセス範囲が限定された代理アクセス用のIDを使用することが可能。不正処理発生のリスクを軽減し、詳細な作業履歴を自動的に残すことができる。これにより王子製紙では、ビジネスを止めることなく内部統制の強化を実現している。