サイバー犯罪者がGoogle Trendsのキーワードをマルウェアに利用

文:Dancho Danchev(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎 2008年10月05日 09時05分

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 地下経済においては、正規のウェブサービスを悪用することはもはや古いやり方だ。今では、サイバー犯罪者はトラフィックの流れを利用し始めている。GoogleのTrendsを使ってよく使われる検索語のピークトラフィックを監視し、そのキーワードを利用することでトラフィックを引きつけ、主にWindows Liveのスペースにホストされているマルウェアを提供するブログに誘導する。

 最近Webrootが公開した勧告では、次のように述べられている。

 「Google Trends Labsのトップニュースをハッカーたちが収益化するのはこれが初めてとなる。このサービスでは、その日もっとも検索された話題がリストアップされており、それにはウォール街の救済や大統領選挙のニュースなども含まれる」と、Webrootの脅威研究ディレクターであるPaul Piccardは述べている。「それらの非常に適切なニュースや動画がハッカーの偽ブログに投稿され、そのサイトのGoogle検索ランキングを押し上げる。

 それらの偽ブログには、ユーザーが元々探していたニュースに関するいくつかの動画が掲載されている。ユーザーが動画へのリンクをクリックすると、ユーザーには動画コーデックをダウンロードするというメッセージが表示されるが、これは偽のアンチスパイウェアプログラムで、ユーザーに違法なプログラムを購入させるよう設計されたものであり、ユーザーの情報やデータをより大きなリスクにさらす。」

 では、数百ものマルウェアを提供しているブログにトラフィックを集めるために、人気の高いキーワードがどう使われているかを見てみよう。

画像:マルウェア配布サイトによるSEO技術の利用例

 上記の画像の例では「gwen ifill wheelchair」のようなその時勢いのあるランダムなキーワードが、55分前にマルウェアを提供するブログに反映されており、Windows Live Spaceのページランクの高さから、そのページが最初の10件の検索結果に出現していることが分かる。このリンクをクリックすると、ユーザーは典型的な「ActiveX Object Error」メッセージを目にすることになるが、これはユーザーにTrojanDownloader:Win32/Zlob.AMVをインストールさせようとするものだ。このウィルスは、現在36のアンチウィルススキャナーのうちの10しか検知できない(27.78%)。

 さらに、検索語の勢いのピークをできる限り活用するため、攻撃者の偽ブログがなるべく短期間で検索エンジンにクロールされるよう、当然ながらこれらのブログはGoogleが文字どおりリアルタイムでクロールしているブログプラットフォームに事前登録されている。マルウェアを提供するために特定のキーワードを広告するという動きは個別の出来事ではなく、何百もの現在活動しているブログが、Google Trendsが毎時間の更新を終えるとすぐ同じ動きを取っている。

 2008年に続いている偽コーデックZlobMalwareの活動は、以前から純粋なSEO(検索エンジン最適化技術)を利用したものであり、その大部分は裏のSEO技術だ。現在のものと以前のものの違いは、現在の手法は世界でもっとも人気のある検索エンジンを利用して、世界で過去1時間に何が検索されたかという情報を利用するため、一般のトラフィックを集める可能性が高まっているということだ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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