おまけ1:そろそろHDD換装してみない?
ところで、実際のPS3ユーザーのみなさんは、既にHDDの「換装」を済ませただろうか。
今回、Linuxをインストールした私のPS3は、初期型の60Gバイトモデル。購入した当初はこれで十分だと思っていたのだが、しばらく使っているうちに、すぐに容量が物足りなく感じてしまった。
メタルギアソリッド4など、一部のゲームソフトは、プレイ時にデータの一部をHDDにインストールする。また、「PlayStation Store」でダウンロードしてプレイできるゲームや体験版、ビデオなどもここ1年でかなり充実した。さらに、個人で持っている音楽データや画像データなどをPS3上で再生する機会も増え、場合によっては既にインストールしているソフトやデータを削除して容量を確保するケースなども出てきた。
Linuxをインストールしていつでも使える状態にしておこうとすると、HDDのうち10Gバイト分はそのための容量として確保されてしまう。PS3のポテンシャルを存分に引きだそうとするのであれば、20Gバイト、40Gバイトは言うに及ばず、60Gバイト、80Gバイトであっても「全然足りない」というのが正直な思いだ。
PS3は内蔵HDDの交換が可能だ。最近では、PS3で利用できるSATA、2.5インチのHDDが量販店でかなり安く入手できるようになっており、数千円~1万円前後の出費で内蔵HDDの容量を160G~250Gバイトにすることができる。メーカー保証があるわけではなく、やはり「自己責任」が原則だが、交換作業自体は非常に簡単なので、興味がある人は是非チャレンジしてみてほしい。
換装するHDDは、FAT32でフォーマットされたSATA、2.5インチのものであれば、基本的に問題なさそうだ。ちなみに私の場合は、手元に余っていた、国内メーカー製のUSBコンパクト外付けHDD(160Gバイト)を分解して、取り出したドライブを使ったが問題なく動いている。新しく購入する場合であれば、最近では外箱に「PS3対応」とうたっているものもあるので、そのような製品を選んでおけば安心だ。
作業の際は、事前に他のHDDやメモリカードなどにデータのバックアップを取っておくことをおすすめする。換装するHDDは「FAT32」でフォーマットしておくこと。「PS3対応」のHDDを新品で購入したのであれば、最初からその形式でフォーマットされているはずだ。
作業の大まかな流れは、「電源コードを抜く」「PS3のHDDカバーを外す」「HDDベイを固定しているネジをはずす」「ドライブを固定してある金具ごと本体から引き抜く」「金具とドライブをとめている4つのネジをはずす」「新しいドライブを金具に載せて4つのネジを締める」「金具ごと本体に差し込む」「HDDカバーをつける」といった感じになる。再度電源を入れて、画面の指示どおりにフォーマットし、バックアップしていたデータをリストアすれば作業完了だ。
以下の写真は、私が利用している初期型60Gバイトモデルでのものになる。40Gバイトモデル以降の新しいPS3については、AmazonにHDD換装の手順を詳しく説明したページがあるので、そちらを参考にしてほしい。