おまけ2:ISOイメージからのインストールDVD作成
前回のPS3 Linuxインストールガイドの掲載後、一部の読者から「ISOイメージからインストールDVDを作成する方法が分からない」との問い合わせがあったようなので、簡単に説明をしておく。
各ディストリビューションの配布サイトからダウンロードできる、拡張子が「.iso」のファイルは「ISOイメージファイル」と呼ばれるものだ。これは、非常に簡単に説明すると、「DVD(CD)-ROM丸々1枚分の内容を1つのファイルにまとめたもの」である。通常このままでは内容を読み書きできないが、一般的なCD/DVDライティングソフトに付属している「ISOイメージライティングツール」(ソフトによって名称は異なる)を使うと、その内容を展開して、インストールDVDを作成することができる。
私は「TMPGEnc DVD Author 3 with DivX Authoring」(ペガシス)というパッケージ製品の「ディスクライティングツール」を使って、ISOイメージからDVDを作成している。最近バージョンアップがあり「TMPGEnc Authoring Works 4」という名称になっているが、それにも同様のディスクライティングツールが付属している。
市販製品以外にも、Windowsで使えるものとしては「CDBurnerXP」や「InfraRecorder」といったフリーのCD/DVDライティングソフトにISOイメージの書き込み機能が付いている。それぞれのソフトの取扱説明書やヘルプを参考にしながら挑戦してみてほしい。
Linuxでさらに増すPS3の魅力
人によって評価は分かれるところだと思うが、私にとってPS3の魅力のひとつは、最新のゲームが遊べるきちんとした「ゲーム機」でありながら、ゲーム以外の機能も豊富かつ洗練されているところにあると思っている。
多様なフォーマットによる音楽や映像を楽しめるメディアプレイヤーとしての機能、YouTubeやニコニコ動画での全画面再生にも対応した標準のウェブブラウザなど、定期的なアップデートで、その魅力はさらに増してきている。
PS3でLinuxを動かすというのは、そうした魅力のほんのささいな一部分に過ぎないかもしれない。しかも、多少なりとも手間がかかり、ほんのわずかだがリスクも生じる。
しかし、あなたがテクノロジーを愛好するPS3ユーザーなら、この休暇中にでも、ぜひ腰を据えてチャレンジしてみてはどうだろう。きっと、あなたが手にしているPS3というハードウェアが持つ懐の深さに、改めて気づくことができるはずだ。
Please enjoy your PS3 Linux life!