こうすることで入電の予備軍ともなるソーシャルなどのインターネット上の口コミの動きも、入電情報やタブレットのタップ数といったリアルの動きも同時に把握し、分析することが可能になった。
しかも、タブレットを情報の入口と出口として活用することにより、鮮度の高い情報から隔離されていた販売員を救済できるようになった。
エンタープライズモバイルがきっかけで見直される組織
本稿では、4つスマートデバイスの利用モデルのうち、Model4(販売力強化モデル) の発展型として、顧客情報管理(CRM)に活用した事例を紹介した。
こうした領域でのスマートデバイスの活用を効果的に実施するためには、情報を一元化して、必要なタイミングで適切な情報を提供することが重要であるという事例である。
今後、スマートフォンやタブレットは情報の出入口としての重要性をこれまで以上に増すことになるが、その一方で、IT(仕組み)だけでなく、それを扱う組織も最適な組織へと見直していく必要がある。
- 千葉 友範
- デロイト トーマツ コンサルティング マネージャー 大学院在籍中にIT系ベンチャー設立に参画を経て現在に至る。業務改革プロジェクトを中心に実施し、近年では、デジタルデバイスを活用したワークスタイルチェンジや販売力強化など、戦略策定から実行支援までプロジェクトを多数実施。「会社で使う タブレット・スマートフォン2013」など執筆多数。
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