企業によるIoTの利用状況
ビッグデータとIoTは密接に関係しあっているため、どういった企業がIoTシステムを市場データや業務データの収集目的で利用しているのかについても調査されている。企業の5分の1強(21%)がIoTシステムを利用していると回答しており、35%が近いうちに導入する予定だと回答している。
社外(市場)データや社内(業務)データを収集するためにIoTシステムを導入しているか?
はい。IoTシステムを現在利用しており、今後その利用を拡大する予定がある:17%
はい。IoTシステムを現在利用しているが、今後その利用を拡大する可能性は低い:4%
いいえ。IoTシステムを現在利用していないものの、今後12カ月以内に導入する計画がある:35%
いいえ。IoTシステムを現在利用しておらず、導入する計画もない:44%
提供:Teena Maddox/Tech Pro Research
企業規模別に見た場合、現時点でIoTシステムを利用しておらず、今後の導入計画もないと回答したのは、従業員数が1000人以上の企業では33%にすぎないのに対して、それよりも規模の小さな企業では、従業員数が多い企業から順にそれぞれ59%、47%、46%となっている。ビッグデータに関する調査結果と同様、社外のデータや社内のデータを収集するためにIoTシステムを導入済み、あるいは導入を計画中という回答の割合は大企業の方が高い。
社外(市場)データや社内(業務)データを収集するためにIoTシステムを導入しているか?(企業規模別)
ブルー:はい。IoTシステムを現在利用しており、今後その利用を拡大する予定がある
オレンジ:はい。IoTシステムを現在利用しているが、今後その利用を拡大する可能性は低い。
グリーン:いいえ。IoTシステムを現在利用していないものの、今後12カ月以内に導入する計画がある。
イエロー:いいえ。IoTシステムを現在利用しておらず、導入する計画もない。
提供:Teena Maddox/Tech Pro Research
しかしここで興味深いのは、ビッグデータの場合とは異なり、IoTの導入率が低いのは最も規模の小さな企業ではなく、中規模の企業(従業員数が50〜249人の企業と、250〜999人の企業)という点だ。これは、IoTはビッグデータとは異なり、小規模企業で導入が進んでおり、中規模の企業では導入が進んでいないということを示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。