顧客主義を追求--「破壊的な製品」SAP Hybris Profileをアピール - (page 2)

末岡洋子

2016-04-02 07:30

SAP Hybris ProfileはCommerceなど他の製品との連携が可能。データ層はSAP HANAをはじめ、既存のものを利用できるようだ
SAP Hybris ProfileはCommerceなど他の製品との連携が可能。データ層はSAP HANAをはじめ、既存のものを利用できるようだ

 サービス向けのツールとなるSAP Hybris Serviceは、これまでのような購入後のアフターサービスだけでなく、購入前の購入プロセスから顧客のサポートを図るものだ。顧客はすでにオンラインで製品情報を調べており、ウェブサイトで得られない情報については、コミュニティを利用することがある。

 SAP Hybris Serviceではオンラインサポートコミュニティを製品カタログやコマースと接続できるようになった。そこでも情報が得られなかったら、チャットを提供すればエンゲージを強化できる。このように、セルフサービスからフィールドサービスまで顧客の”ジャーニー”全体を、さまざまなタッチポイントで支援する。

 これまで「SAP Cloud for Service」と呼んでいたもので、SAP Hybris Serviceとして2016年内に提供を開始する。同じく「SAP Cloud for Sales」も「SAP Hybris Sales」に名称を変更する。

顧客は情報を持っている。セールス担当は、情報の提供から信頼できるアドバイザーに役割が変わる、とSAP Hybrisは考える
顧客は情報を持っている。セールス担当は、情報の提供から信頼できるアドバイザーに役割が変わる、とSAP Hybrisは考える

年間2500億ドル超の取引規模

 Walker氏は課金の「SAP Hybris Billing」にもスポットを当てた。同課金プラットフォームでやりとりされる金額は、年2500億ドルに達しているとWalker氏。これは2位の競合企業の2倍以上の金額だという。

 サプライチェーン、トランザクションからサブスクリプション、従量課金などをサポートする。Walker氏は、ボタンを押すと補充の購入ができるAmazonの「Dash」を例にとり、「既存の小売やコンシューマーグッズなど、IoTを活用してさまざまなチャンスが開ける。新しいビジネスモデルを考えるにあたって、SAP Hybris Billingは土台となる」と述べる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]