RedMonkのアナリストであるFintan Ryan氏は、Stack Overflowの調査について、同サイトを利用する若年層の開発者に偏った結果となっている可能性を指摘する。
「Stack Overflowのような媒体で実施される調査では、結果が若年層の回答者から強い影響を受ける可能性を排除できない。たとえば金融業界では中高年層の開発者が相当数働いているが、それらの人々はこの種の調査に参加しようとしない場合が多い」(Ryan氏)
一方、Stack OverflowのマーケティングマネージャーであるNatalia Radcliffe-Brine氏は、今回のような調査結果が得られた理由は、開発者になる若年層が急増しているからだと解釈している。
「中高年層の開発者が現場から追いやられているとは思わない。近年、テクノロジ関連の職種は若年層に人気があり、コンピュータサイエンスの世界に足を踏み入れる若者の数が急増しているだけだ」(Radcliffe-Brine氏)
英国では、テクノロジ関連全般の求人数とコンピュータサイエンスの専攻者数が、共に急増する兆候がある。2008年に世界各国を襲った金融危機以降、英国のテクノロジ業界における雇用創出率は、それ以外の各業界を大きく上回っている。実際、ケンブリッジ大学でコンピュータサイエンスの専攻を希望する学生の数は、1990年代のドットコムブーム時の水準を超える勢いだという。
Radcliffe-Brine氏は次のように述べている。「開発者の平均年齢が低下している原因は、開発者になる若者の数が急増して年齢層の構成が変化し、若年層の割合が中高年層よりも増えたからだと考えている。中高年層が開発の現場から追いやられているとは思わない」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。