シマンテックがニューラルネットワークを活用、重要インフラを保護する新製品発表

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-12-06 10:31

 Symantecは米国時間12月5日、企業が重要なインフラストラクチャをサイバー攻撃とその被害から保護できるよう支援する新製品を発表した。「Industrial Control System Protection(ICSP)Neural」はIoTおよび「Operational Technology(OT)」環境への攻撃を阻止するために、USBデバイス上でマルウェアスキャンを実行するデバイスだ。

 ICSP Neuralはニューラルネットワークが統合されたUSBスキャニングステーションであり、人工知能(AI)を利用して、USB上のマルウェアを検知し、保護することで、IoTとOT環境への攻撃を防ぐとSymantecは述べている。同社によると、既存のICSP環境では、スキャンされたUSBデバイスの最大50%がマルウェアに感染していることが明らかになったという。

 同社は石油やガス、製造、輸送など、古いレガシーシステムを使用している業界を想定している。これらのレガシーシステムでは、システムのアップデートにUSBデバイスが利用されることが多い。

 同社はプレスリリースで、「最近の調査では、(産業制御システムの)半数以上が旧式の『Windows』システムで稼働しており、リスクの影響を非常に受けやすくなっていることが明らかになった。例えば、悪名高い『Stuxnet』ワームはUSBベースのマルウェアを使用して、イランの核施設の遠心分離機を不正に操作し、最終的には、同国の核開発計画の重要な部分を妨害した」と述べた。

 Symantecは幅広い「Enterprise Security」(エンタープライズセキュリティ)事業の一部であるエンドポイントセキュリティ事業にリソースを投入している。11月には、「Integrated Cyber Defense Platform」に重要なテクノロジの統合をもたらす取り組みの一環としてAppthorityとJavelin Networksを買収した。

Symantec

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]