IT企業の年頭所感

IT業界の景況はまだら模様--サイオス・喜多社長

ZDNET Japan Staff

2021-01-08 10:00

 2021年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。

サイオス 代表取締役社長 喜多伸夫氏

 最初の感染者が発症したとされる2019年12月以降、新型コロナウイルスは瞬く間に世界中に拡大し、未曾有のパンデミックとなりました。欧州で新型ウイルスの変異種が確認されるなど感染拡大は続いており、今後も私たちは感染対策を施しながらの生活が続きます。この間、命をかけて最前線で私たちを守っていただいている医療従事者の皆さんへの感謝は、言葉に尽くせません。2020年末、私たちの気持ちとして寄付をさせていただきましたが、それにとどまらず今後も私たちは支援を続けていきます。感染された方々、そして今まさに感染症と闘われている方々にお見舞いとともに一日も早いご快復をお祈り申し上げます。

 IT業界の景況は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、まだら模様となりました。プラスの影響としては、テレワークの普及、製造業や医療、教育現場における遠隔業務の拡大などソーシャルディスタンシングのためのデジタル化(デジタルトランスフォーメーション=DX)の加速があります。一方、マイナスの影響としては、さまざまな業界がかつてないほどの不況に陥っており、それに伴うIT投資の削減や抑制が顕在化しています。

 当社グループにおいては、上記のプラスとマイナスの両方の影響を受けている状況です。プラス影響としては、DX投資の加速によってクラウド関連事業が伸長しています。この傾向は、ポストコロナと言われる新型コロナウイルス感染拡大の収束後も続くと見ており、当社グループは、今後もクラウド関連事業をグループの総力を上げて継続的に強化することでプラス影響を効果的に取り込み、マイナス影響を最小化していきます。

 プラス影響の最大化に向けて2020年10月、グループの事業会社であるサイオステクノロジー、グルージェント、キーポート・ソリューションズの3社を合併しました。さらに2021年4月には、同じくグループの事業会社であるProfit Cubeも合併し、4社を1つの会社に統合します。これまで各社に分散していた経営資源を一つに統合し、相互の情報共有を強め、事業機会拡大、そして経営効率と収益力の向上を目指します。

 また、当社グループは事業面のみならず社員の働き方においてもポストコロナを見据えた取り組みに注力しています。全グループ社員はリモートワークを基本とし、働く場所と時間をはじめ、社員一人一人の自主性を尊重した働き方に転換を進めています。当年も、この方針の阻害要因となる業務プロセスやシステムを改善し、社員がより働きやすく働きがいのある職場の構築を目指します。

 2021年は、新型コロナウイルスの感染状況によっては昨年以上に波乱の年となるかもしれません。しかし、どのような事態においても当社グループは、経営の健全性を損なわず、より良い社会の実現に貢献する会社となれるよう全社一丸となって取り組んでまいります。2021年もサイオスグループを何卒よろしくお願いいたします。

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