VMwareは米国時間11月23日、2022会計年度第3四半期決算(10月29日締め)を発表した。市場の予想を上回った。サブスクリプションとSaaSの年間経常収益(ARR)が前年同期比で25%増加した。サブスクリプションとSaaSベースのモデルへの移行を進めている一方で、ライセンスの売上高は予想を上回った。
提供:VMware
売上高は前年同期比11%増の31億9000万ドル、非GAAPベースの純利益は7億2500万ドル(希薄化後1株あたり1.72ドル)だった。
アナリストは、売上高を31億2000万ドル、1株あたり利益を1.54ドルと予想していた。
最高経営責任者(CEO)のRaghu Raghuram氏は声明の中で、「第3四半期も好調な業績を維持できたことを嬉しく思う。われわれは第3四半期、『VMworld』で数多くの新製品を披露した。顧客が進めるビジネストランスフォーメーションを支援しており、当社のイノベーションエンジンが好調であることを示した」と述べている。「われわれの使命は、信頼できるソフトウェアの基盤となって、妥協することなく、顧客のイノベーションを加速させることだ。当社は、組織がマルチクラウドの可能性を最大限に引き出せるよう支援することに尽力している」
サブスクリプション、SaaS、ライセンスを合わせた売上高は15億3000万ドルで、前年同期から16%増加した。
サブスクリプションとSaaSの売上高は前年同期比21%増の8億2000万ドル、ARRは前年同期比25%増の33億1000万ドルだった。
サブスクリプションとSaaSが総売上高に占める割合は約26%で、前期の24.7%から拡大した。
VMwareはカンファレンスコールで、SaaSとサブスクリプションの事業は軌道に乗っていると話した。Raghuram氏は、SaaSとサブスクリプションサービスの3つのカテゴリーについて説明した。まず、SaaSモデル向けに構築されたサービスを含む「ピュアなサービス」だ。Raghuram氏は、これらがより大規模に成長に影響し始めることに期待していると述べた。
次に、「顧客が選択する」プロダクトがライセンスまたはサブスクリプションで提供可能であること、そして、VMwareが2022年にサブスクリプションとSaaS製品として徐々に提供していく、主にライセンス化された製品を含むカテゴリーだ。
「これら3つの組み合わせが、製品ポートフォリオを一層サブスクリプションとSaaSにしていく動力となる」とRaghuram氏は言う。
非GAAPベースの営業利益は、前年同期比5%増の9億3500万ドルだった。
営業キャッシュフローは10億9000万ドル、フリーキャッシュフローは9億8400万ドルとなった。
VMwareは、第4四半期の売上高が35億1000万ドルになる見通しだとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。