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VMWorld

エッジコンピューティングに進出するヴイエムウェア、「Near」と「Far」の戦略

大河原克行

2021-10-12 06:00

 VMwareは、年次イベントの「VMworld 2021」で「VMware Edge」ポートフォリオを発表した。最高経営責任者(CEO)のRaghu Raghuram氏は、「VMwareにとって今後、最も重要な領域がエッジになる」とコメントしており、エッジへの取り組みを加速させる姿勢を見せている。

VMware Edge Computing担当バイスプレジテントのMuneyb Minhazuddin氏
VMware Edge Computing担当バイスプレジテントのMuneyb Minhazuddin氏

 インタビューに応じたEdge Computing担当バイスプレジテントのMuneyb Minhazuddin氏は、「コロナ禍でエッジに対する取り組みが複数の業界で進むなど、エッジコンピューティングの進化が見られる。小売業ではデジタル変革(DX)が求められ、商品のピックアップ、顧客とのエンゲージメントの方法が変わり、モダンストアの構築に向けてエッジへの投資が見られている」と語る。コロナ禍で課題となったサプライチェーンを最適化するために、エッジを利用する動きがさまざまな業界で見られたとのこと。在宅勤務が広がっていることも、リソースがエッジに拡大している動きの一つだとした。

 Minhazuddin氏は、同社が定義するエッジを、「データを生成、利用するユーザーや、デバイスの近くに設置される複数の場所にわたり、ワークロードを実行させるために、分散化されたデジタルインフラ」と紹介。「エンドポイントに近いところでデータが生成され、ワークロードがどんどんエッジに近づいている。これまでのワークロードは、パブリッククラウドとプライベートクラウドが50対50だったものが、今後5年ではパブリッククラウドが40、プライベートクラウドが30、エッジが30という構成比になる。VMwareは、そこに焦点を当てていく」と述べる。同社は、信頼できる基盤としてのマルチクラウドエッジを提供し、「多くの企業が新しいエッジ環境でビジネスを推進できるように支援する」とMinhazuddin氏は語った。

 VMwareは、クラウド環境と顧客のリモート拠点の間にあり、サービスとして提供されるエッジネイティブなワークロードを「Near edge」と呼ぶ。エンドポイントに最も近い顧客のリモート拠点に置かれたエッジネイティブなワークロードを「Far Edge」と呼び、VMware Edgeは複数のクラウドを跨るNear EdgeとFar Edgeのいずれもサポートする。エッジネイティブなアプリケーションの実行、管理、保護を可能にするための製品を、VMware全体から結集した。VMware Edgeソリューションは、エッジネイティブアプリケーションとそれら固有の性能や遅延の要件に合わせて設計されているという。

VMware Edgeの概要
VMware Edgeの概要

 また、VMwareでは、3つのレイヤーでエッジ市場を捉えている。プライベート接続、キャリア5G(第5世代移動体通信)、ネットワークスライシングなどのサービスプロバイダーのネットワーク上で動作する「アンダーレイエッジサービス」、その上で提供されるセキュアアクセスサービスエッジ(SASE)やソフトウェア定義型ワイドエリアネットワーク(SD-WAN)、エッジコンピュートなど「オーバーレイエッジサービス」、そして、それらを利用して動作する「エッジネイティブアプリ」であり、ここでは、エッジアプリケーションのために抽象化されたコンピュートサービスをつなぎ合わせることも行われる。

VMware Edgeのビジョン
VMware Edgeのビジョン

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