ラズパイをより身近に

「Raspberry Pi」をオーバークロックしてみた - (page 2)

Adrian Kingsley-Hughes (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-03-13 07:45

 完了したら、以下のコマンドでRaspberry Piを再起動する。

sudo reboot now

2. 設定ファイルを編集して、潜在的な性能を解き放つ

 Raspberry Piが再起動して実行されたら、ターミナルを再び開いて、以下のコマンドを入力する。

sudo nano /boot/config.txt

 これで、config.txtファイルが「Nano」テキストエディターで開かれる。

 このファイルで、以下の行が表示されるまで下にスクロールする。

#uncomment to overclock the arm. 700 MHz is the default.
#arm_freq=800

 2行目を以下のように編集する。

arm_freq=2000

 これにより、Raspberry Pi 4 Model Bのプロセッサー(CPU)の動作速度が既定の1.5GHzから2.0GHzに上昇する。

 以下の行を追加して、システムに供給する電力を少し増やす必要がある。具体的には、CPUとGPUの電圧が既定の1.35Vから1.5Vに上昇する(これは、Raspberry Piの保証を無効にすることなく到達できる最も高い電圧だ)。

over_voltage=6

 また、以下の行を追加して、グラフィックプロセッサー(GPU)の動作速度を600MHzから750MHzに微増させることができる(わずかな増加に過ぎないが、無料で実行できる)。

gpu_freq=750

 編集したconfig.txtファイルのセクションは、以下のようになる。

#uncomment to overclock the arm. 700 MHz is the default.
arm_freq=2000
over_voltage=6
gpu_freq=750
config.txtファイルを編集して、オーバークロックを有効にする。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
config.txtファイルを編集して、オーバークロックを有効にする。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

 編集したファイルを保存するには、「CTRL」+「O」を押してから「ENTER」を押す。Nanoを閉じるには、「CTRL」+「X」を押す。

 注:Raspberry Pi 4 Model Bをさらにオーバークロックすることも可能だが、その場合は完全な自己責任で行ってもらいたい。筆者の経験では、これらの設定は、クラッシュやボードの損傷を引き起こすことなく、最高の性能向上を実現できる。

3. 再起動して、すべてがうまく機能するか確認する

 ターミナルで、以下のコマンドを入力する。

sudo reboot now

 これにより、Raspberry Piが再起動し、すべてがうまく機能するか確認できるようになる。

 システムが機能しない場合は、電源を抜き差しして、手動で再起動してほしい。

 それでも問題が解決しない場合は、「Shift」キーを押しながらRaspberry Piを再起動して、オーバークロックなしで強制的に起動する。その後、上記の手順2を繰り返して、すべてが正しく入力されているか確認する。

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