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「Raspberry Pi 5」用ファン付きヒートシンクを試す--「Raspberry Pi 5 Active Cooler」の実力

Adrian Kingsley-Hughes (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-12-23 08:30

本記事の要点

  • 「Raspberry Pi 5 Active Cooler」は新しい「Raspberry Pi 5」用の公式のファン付きヒートシンクだ。
  • 小型かつ薄型で、静音性と冷却効果に優れ、大きな価値を提供する。
  • 取り付け後に、クーラーを取り外して、再度取り付けることは避けるべきだ。
Raspberry Pi 5用の公式のRaspberry Pi 5 Active Cooler。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
Raspberry Pi 5用の公式のRaspberry Pi 5 Active Cooler。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

 筆者は新しいRaspberry Pi 5をとても気に入っている。「Raspberry Pi 4」と比べてパフォーマンスが大幅に向上しており、そのおかげで、より多くの新しい可能性が開かれるからだ。しかし、1つだけ気になる点があった。それは発熱だ。

 同じワークロードを実行した場合、Raspberry Pi 5の動作温度はRaspberry Pi 4よりもはるかに高い。Raspberry Pi 5はRaspberry Pi 4よりもはるかに高速に動作するので(ワークロードによって異なるが、約2~3倍高速だ)、温度が上昇するのは当然である。

 ユーザーはこの発熱に注意する必要がある。ただし、クーラーを取り付ければ、話は別だ。筆者は公式のRaspberry Pi 5 Active Coolerを試しているが、この製品はこれまでにテストしてきたRaspberry Pi用クーラーの中で、間違いなく最も優れている。

このクーラーは高品質だ。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
このクーラーは高品質だ。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

取り付け

 Active Coolerは単純なクーラーだ。本体は、アルミ製ヒートシンクが取り付けられた小さなファンで、背面には、チップからヒートシンクに熱を伝えて放散するためのサーマルパッドがある。

 このクーラーは、2つのバネ付きプラスチック製プッシュピンを使用して、ヒートシンクをRaspberry Piに固定する。これらのプッシュピンは、ボード上の所定の穴に差し込まれる。

 Active Coolerの取り付けは簡単だ。以下でその手順を紹介する。

  • サーマルパッドの保護層を取り外す。
  • サーマルパッドから保護層を剥がす。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
    サーマルパッドから保護層を剥がす。
    提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
  • プッシュピンと穴の位置を合わせる。
  • プッシュピンと穴の位置を合わせる。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
    プッシュピンと穴の位置を合わせる。
    提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
  • バネ付きプッシュピンを1つずつ穴に押し込む。このステップでは、Raspberry Piを平面に置いてはいけない。ピンを最後まで押し込むことができなくなるからだ(プッシュピンを取り外す必要がある場合は、ペンチでピンを慎重に挟んでほしい)。
  • プッシュピンをしっかりと押し込む。提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
    プッシュピンをしっかりと押し込む。
    提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET

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