「Raspberry Pi」については、今更説明するまでもないだろう。このシングルボードコンピューターは、機械いじりが好きな人やテクノロジー愛好家、プログラマーにとって不可欠なツールになっている。
だが、電源が切れたら、どうなるのだろうか。
筆者が以前構築したあるプロジェクトでは、Raspberry Piが可能な限り高いアップタイムで24時間365日稼働する必要があった。筆者の住んでいる地域で停電が発生することはめったにないが、全くないわけではないので、Piがそうした停電に耐えられるようにしなければならなかった。具体的には、無停電電源装置(UPS)が必要だった。UPSは、停電時に作動する非常用電源装置である。
Raspberry PiにUPSを取り付けたところ。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
筆者が選択したUPSは、「Waveshare UPS HAT (B)」だ。
Waveshare UPS HAT (B)の仕様
- 「Raspberry Pi 3」「Raspberry Pi 3 Model B+」「Raspberry Pi 4 Model B」で使用可能
- 電池の電圧、電流、電力、残量のリアルタイム監視をサポート
- 過充電/過放電保護、過電流保護、短絡保護、逆接続保護を提供する複数の電池保護回路
- 最大5Aの連続出力電流を供給できる5Vレギュレーターを搭載
- 5VのUSB出力
- 電池警告インジケーター
- 開発リソースとマニュアルが含まれる
- 2本の18650電池(別売り)が必要。
注:筆者は「GeeekPi UPS HAT」も使用したことがある。GeeekPi UPS HATは同様の機能を提供するが、micro USBを採用しているため、同様の価格のWaveshareボードよりも充電速度が遅い。
Waveshare UPS HAT (B)は、Raspberry Piの底面に取り付ける。
必要なものがすべてそろったので、実際の取り付け作業に進もう。
UPSを取り付けるのに必要なすべてのもの。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
「Battery charger」のスペルが間違っているが、気にしない。
「Battery charger」ではなく、「Batter charger」と書かれている。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET