NECは12月19日、「地銀向けオープン勘定系システムの営業活動を凍結する」との一部報道に対し、「営業活動は凍結しておらず、積極的に進めている」とのコメントを発表した。
NECが進める地銀向けオープン勘定系システムは「BankingWeb21」(BW21)。NECのUnixサーバ「NX7000」(OSはHP-UX)、BEAシステムズの分散トランザクション処理ソフト「BEA Tuxedo」、データベースにOracleを採用している。1999年7月に発表され、2003年5月から八千代銀行で稼働している。
BW21は当初、八千代銀行のほか、愛媛銀行、びわこ銀行、トマト銀行、大東銀行、東日本銀行、大光銀行、高知銀行、三重銀行など計9行が採用を発表していた。しかし、9行のうち愛媛銀行、東日本銀行、大光銀行がBW21の採用を撤回しており、BW21の先行きに対して不安の声が上がっていた。
また、同報道ではNECが「NTTデータと富士通、日立製作所が合意したオープン系の地銀向けシステムの共同開発に参加していく」としているが、NECは「参加していない」とのコメントを発表。NECでは「BW21の開発を引き続き強化していく」と説明している。