佐賀銀行(佐賀県)、十八銀行(長崎県)、筑邦銀行(福岡県)の地方銀行3行は2009年以降順次、勘定系システムをメインフレームからWindowsに切り替える。SIベンダーは日本ユニシスで、日本ユニシスの銀行勘定系パッケージ「BankVision」を採用する。3行の稼動時期は十八銀行が2009年1月、佐賀銀行が2009年5月、筑邦銀行が2010年1月以降を予定する。
新たにBankVisionを使って稼動する勘定系システムは、日本ユニシスの共同運用センターに設置し、運用を日本ユニシスにアウトソースする。システム移行作業は、3行と日本ユニシスによる「三行システム移行協議会」が実施。日本ユニシスは会社組織に手を入れ、三行システム移行協議会向けの専任体制を編成する。
3行がBankVisionを採用した理由は、今後の銀行業務の変化に可能な限り早く業務を対応させるため。メインフレームよりもWindowsの方が新しい技術を迅速に取り入れ易いという目論見がある。BankVisionは複数の銀行が利用するパッケージであるため、一から開発するよりも新たな金融商品や金融サービスを提供するスピードが速まるという利点もある。
新システムの稼動環境は、サーバ機に日本ユニシスの「Unisys Enterprise Server ES7000」を使用。パーティショニングにより、複数の銀行が1台のES7000の筐体を共同で利用する。OSはWindows Server 2003 Datacenter Edition。データベース管理システムはSQL Server。
3行のシステムが稼動する前に、2007年に百五銀行(三重県)がBankVisionを使ったシステムを稼動させる予定だ。今回の3行を加えて、日本ユニシスの地方銀行の勘定系システムのユーザーは10行になった。日本ユニシスは、3行と百五銀行を除く6銀行も、いずれメインフレームからBankVisionへ移行すると見ている。