アクセンチュアやマイクロソフトなど、クラウドサービスで協業強化

大川淳

2010-02-25 22:37

 アクセンチュア、アバナード、マイクロソフトの3社は2月25日、クラウドコンピューティング事業で協力を強化することを発表した。

 マイクロソフトのソフトとクラウドサービスを活用した「クラウド ジャンプ スタート プログラム」、「Lotus Notesマイグレーションサービス」、「アバナード オンラインサービスCRM」をアクセンチュアとアバナードが提供する。

 ジャンプ スタート プログラムは、クラウドの活用を検討している企業向けのサービス。アクセンチュアのクラウド化戦略についてのコンサルティングサービスをマイクロソフトのクラウド基盤である「Windows Azure Platform」と企業向けオンラインサービス「Business Productivity Online Suite(BPOS)」に適応し、クラウド化戦略全体像を策定し、有効性を診断する。投資対効果や導入までの工程表(ロードマップ)、概算費用など経営判断として必要な情報を3〜4週間で提供する。

 Lotus Notesマイグレーションサービスは、Lotus Notes環境をマイクロソフトの製品やテクノロジーをベースとしたクラウド環境へと移行させるサービス。アクセンチュアが3年間でNotesベースのアプリケーションとコンテンツを整理し、マイクロソフトのソリューションへ移行させた経験と、アバナードが持つ導入実績を活用する。3社は「このサービスで企業はクラウドの利点であるインフラ運用コストを低減でき、業務全体の効率化を図ることが可能」としている。

 アバナード オンラインサービスCRMは、アバナードのSaaSモデルを活用したサービス。マイクロソフトの顧客情報管理システム(CRM)「Dynamics CRM」をベースとしたCRMをSaaS形式で提供する。

 アクセンチュアは、Windows Azure Platform上の開発を支援するフレームワーク「Accenture Extendable Custom Architecture for .net」を所有している。またアクセンチュアとアバナードは、グローバルデリバリネットワークのオフショア拠点にWindows Azure Platformに関するノウハウを集約して、“クラウドファクトリー”として構築サービスを提供しているという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  2. セキュリティ

    ブラウザの可能性を Google Chrome Enterprise で追究、セキュリティ実現には?

  3. ビジネスアプリケーション

    NTTグループが17万ユーザーの決裁システムを抜本的に改革、プロジェクトの鍵を握るサービスとは

  4. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

  5. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]