OSSのIP-PBX「Asterisk」をUbuntu Linuxで体験できるキットが公開

田中好伸(編集部)

2007-08-30 23:32

 有限会社のファーストステップは8月30日、「Ubuntu Linux」上でオープンソースソフトウェア(OSS)のIP-PBXソフト「Asterisk」を体験するキット「1strisk on Ubuntu」を公開した。同社が運営する「アスタリスク・ビギナーズ・コミュニティ」からダウンロードできる。

 1strisk on Ubuntuのシステム概要は、外線(SIP)2回線、内線5台の小規模なIP-PBXシステムであり、OSにUbuntu Linuxを使用することでインストールしなくても、Asteriskを使うことが可能となっている。

 LAMP環境(Linux+Apache+MySQL+PHP)との組み合わせでブラウザからAsteriskの設定を行うことが可能であり、アドレス帳・着信拒否リスト・転送といった具体的な機能を実装し、IP-PBXシステム構築例を学習できるようになっている。

 同社の説明によれば、近年Asteriskへの注目が集まりつつあるものの、使用するまでのインストール作業などは煩雑であり、レガシーPBXのエンジニアなどはLinux操作経験がない場合が多く、Asteriskを使用するのが難しかったという。

 それに対して、ウェブアプリケーションの開発者はテレフォニーシステムに関する前提知識を持っていないことが多く、Asteriskとウェブアプリを組み合わせたシステム開発は、まだ一般的とは言えない状況にあったと、同社では説明している。

 こうした背景から、あらゆるユーザーが簡単にAsteriskを体験できる環境として、1strisk on ubuntuを公開することを決定したとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

  2. セキュリティ

    攻撃者は侵入ではなく“ログイン”する、エンドポイントとアイデンティティセキュリティを連携すべき理由

  3. ビジネスアプリケーション

    生成AIを活用し、人にしかできない仕事の創造へ--ビジネス変革を推進する「次のステップ」

  4. セキュリティ

    セキュアな業務環境を実現する新標準「Chrome Enterprise Premium」活用ガイド

  5. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]