F5ネットワークスは、ソフトウェアによるトラフィック管理ソリューション「BIG-IP Local Traffic Manager Virtual Edition」トライアル版の配布を開始した。従来専用ハードウェアによって実現していた「BIG-IP Local Traffic Manager(LTM)」をソフトウェアの仮想アプライアンスとして提供するもので、今後商用製品も用意する予定という。
BIG-IP LTMの機能がソフトウェアで実現されることにより、操作の学習や設定、iRules、iControlプログラムの動作検証などをIAサーバやPC上で行うことが可能になる。物理アプライアンスを利用したシステムの構築を行う前に、想定通りの動作を行うための各種設定を済ませることができるので、検証期間の短縮が期待できるとする。
トライアル版は、F5アカウントに登録すれば無償でダウンロード可能。試用期間は最大90日間で、スループットが1Mbpsに制限されている。同社では2010年上半期に商用レベルのパフォーマンスを備える製品を提供する予定としている。また、トライアル版の公開に合わせて、ウェブベースのトレーニングコース「Essentials Training Class」の無償提供も開始している。