バルセロナ発--いまやセキュリティシステムは、携帯電話をターゲットにした初期の頃のウイルス攻撃をブロックできるようになった。しかしモバイル業界は、今後普及すると見られるGoogleの「Android」のようなオープンソフトウェアプラットフォームに潜む、新たなリスクに直面している。
2004年以降、携帯電話を使用不能にしたり、費用のかかるメッセージや不要な通話で高額な利用料を発生させたりするウイルスが次々に登場し、セキュリティ技術市場を新たな局面へと導いてきた。
「Androidが完全にオープンなプラットフォームになるとしたら、(中略)そして、そうしたプラットフォームが広く普及すれば、現在の(携帯電話)プラットフォームの王者『Symbian』の場合よりもリスクは大きくなる」と、セキュリティソフトウェア企業F-Secureの調査責任者Mikko Hypponen氏は述べている。
セキュリティの専門家はまた、Appleが2008年2月より自社のソフトウェアプラットフォームをサードパーティーの開発者に公開するという計画に潜むリスクについても指摘する。
McAfeeのモバイル部門でグローバルマーケティング責任者を務めるJan Volzke氏は、「Appleはこれまで、セキュリティ問題を非常にスマートに処理してきた。問題は見つかるだろう。そしてAppleはそれを修正することになる」と話す。
調査会社Canalysによれば、2007年第4四半期は、スマートフォン全販売台数の約65%が英国のSymbian製OSを搭載したものだったという。
Appleは現在、携帯電話用ソフトウェア市場で7%のシェアを占め、Symbian、Microsoft、Research In Motion(RIM)に次いで業界第4位につけている。
F-SecureとMcAfeeは、モバイル機器向けのセキュリティソフトウェア市場で業界を主導してきた。しかしここへ来て、他のウイルス対策企業もモバイル業界向けの製品をリリースするようになり、ここ数年のうちに多数の製品がリリースされた。
携帯電話がウイルスに感染するリスクは今も比較的小さいが、さまざまな問題に直面する携帯電話は少なくなかった。
「初期の頃の問題はかなり広範囲に及び、世界中で確認されたが、Nokiaをはじめ、大手ベンダーがリリースする現在のスマートフォンでは、そうした問題は取り除かれている」と、F-SecureのHypponen氏は語る。
McAfeeは携帯電話ユーザー2000人を対象に調査を実施し、バルセロナで現地時間2月11日より開催された「Mobile World Congress」でその結果を発表した。それによると、ユーザー4人のうちほぼ3人が新しいモバイルサービスの安全性に不安を感じているという。
「モバイル機器におけるセキュリティリスクや、サービスの信頼性に対する懸念は、モバイル通信関連の業者にとって重要な課題となっている。市場が成熟してくればなおさらだ」と、McAfeeのモバイルソリューションズ担当シニアバイスプレジデントVictor Kouznetsov氏は声明で述べた。
モバイルサービスのプロバイダーは、市場が成熟して通話料が下がってきた今日、売り上げ増加を目指して新しいデータサービスにますます力を入れるようになっている。
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