TISの大容量データデリバリーサービス「Web@Postman」を支えるアカマイのソリューション - (page 2)

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2014-10-23 13:00

[PR]Web@Postmanの高品質サービスを実現するアカマイの技術、ならびに両社の強みを活かした今後の展開について、TIS IT基盤サービス本部 IT基盤サービス第1事業部 プラットフォームサービス推進部の小沢裕樹氏、野福文香氏、IT基盤サービス第1営業部の須田尚克氏に聞いた。

止めない・障害を起こさない、そしてグローバル高速通信と高セキュリティ要件の両立が導入の鍵に

--実際にアカマイのネットワークへの切り替え準備が行われたのはいつごろですか。その際、アカマイからの技術サポートで役立った点などがあれば教えてください。

野福氏:アカマイの本格導入にあたっては、2013年一杯をかけて進めました。私が主にTIS側の窓口となってWeb@Postmanの具体要件について社内の意見を取りまとめる役割を担い、アカマイのエンジニアの方々と打ち合わせや検証を重ねていきました。アカマイの方々にこのWeb@Postmanの特長をご理解いただくと共に、私たちに対してもアカマイのネットワークサービスについて具体的にどのようなものなのかをレクチャーしていただきました。アカマイの特長の1つは、豊富なオプション群があることですが、それらのオプションを要件に合うように組み合わせるにはどうしたらいいのかを説明していただいたので、私たちもアカマイについて知見を深めることができ、これがその後の検証やテストでも役立ったと思っています。

小沢氏:技術的にいえば、今回のプロジェクトにおいて最も肝となるのは移行作業でした。実際にお使いいただいているユーザー企業がいるので、移行中もサービス自体は止められない・障害が起こってはならないわけです。この要件の下、移行方式やタイムスケジュールを詰めていったのですが、私たちはWeb@Postmanというサービスのプロフェッショナル、アカマイの方はネットワークサービスのプロフェッショナルとして、それぞれの観点から本当に問題ないかをレビューし、結果、2014年1月に無事にリリースを迎えることができました。

--そのほか技術的に工夫した点、アカマイを選んで良かったという点があれば教えて下さい。

小沢氏:実はアカマイのネットワークをWeb@Postmanに適用した場合、クライアント側から見るとWeb@PostmanのIPアドレスがアカマイのIPアドレスに変わってしまうという問題がありました。金融機関、中でも銀行は非常にセキュリティ要件が厳しく、ほとんどがアクセスできるIPアドレスを限定していいるためです。そこでアカマイに相談し、高速・高品質なネットワークを実現したいグローバル(全体)で、アカマイを適用し、IPアドレスが変わると問題がでる地域はIPアドレスが変わらないように地域制御を実施しました。これにより、Web@Postmanに対するユーザー企業ごとの既存ニーズに対応しつつ、品質を上げるという当初の目的を達成できたのです。

野福氏:今回は地域制御のほか、経路高速化サービスと、IPアドレス絞り込みのサービスの3つを組み合わせました。「TISがお客様のニーズを満たすためにはどうすれば良いか」という観点から複数のサービスを組み合わせ、要件に合うインフラ構築に尽力いただいたわけです。

単なる代理店の枠を超え、互いのソリューションを組み合わせた高付加価値サービス提供のパートナーを目指す

--2014年1月のアカマイ導入後、サービス品質のほか、どのような変化・進化がありましたか?

小沢氏:当部署は海外出張が多いので、実測検証を行っているのですが、現在のところ想定どおりの結果が出ています。また、これはサービスそのものの付加価値とは違うのですが、ネットワークの稼働状況を確認できるモニタリング用GUIを提供していただいているので、利用具合が一目で分かります。以前はWebサーバ内のログを解析・分析していたので時間がかかっていたのですが、今はこれで利用状況を確認できるので、これを基に営業活動やソリューション提案を強化させていく予定です。

--今後、アカマイとの協業体制をさらに大きく深く進めていくとのことですが、具体的にはどのような方向性を考えていらっしゃいますか?

須田氏:今回Web@Postmanで実感したことですが、アカマイはインフラ系から業務系まで幅広いソリューションを提供しているという当社の強みをご理解頂いた上で、その付加価値を向上するご提案いただきました。それを踏まえ、単なるアカマイの代理店ではなく、当社のソリューションを組み合わせて活動していきたいと考えています。具体的には、PaaS/SaaSなどクラウド系ソリューションとの組み合わせのほか、当社のデータセンターにアカマイのエッジサーバを導入し、高速ネットワークサービスを提供するというアイディアもあります。さらにいえば、アカマイが展開しているWAF(Web Application Firewall)によるセキュリティ強化ソリューションにも期待しており、現在クレジットカード業界で対応が進められているPCI DSSに関するソリューションとして提供できないかと考えています。実際、Web開発部門の1ソリューションとしてアカマイのサービスを組み合わせた案件も出てきており、これからの展開がとても楽しみです。

小沢氏:またWeb@Postmanについても、「使いやすさ」と「セキュリティ向上」を2本柱に機能強化を続けていきます。この2つは相反する要件なので、両立させるのは非常に難しいのですが、これからもユーザーニーズを踏まえ、この2つを比例して進化していくように、アカマイさんと協力しながら進めたいと考えています。

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