効率的でやさしいインターフェースへ--コンシューマ向けVistaのデモ公開

坂本純子(編集部) 2006年04月22日 00時34分

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 企業向けとコンシューマ向けの計5つのラインアップを持つWindows Vista。それぞれ、一般公開初となるデモンストレーションが行われた。コンシューマ向けのデモンストレーションについてレポートする。

 デモの冒頭では、家庭環境を家庭におけるPCをとりまく環境とWindows Vistaが目指すものについて、マイクロソフトWindows本部 コンシューマWindows製品部 マネージャ 藤本恭史氏が説明した。

 家庭におけるPCを取り巻く環境は、大きく変わってきている。PCだけの閉じた世界ではなく、いろいろな機器とつながるようになってきた。特に、デジタルカメラとオーディオプレイヤーの普及により、パソコンの使い方がぐんとひろがったと藤本氏は語る。一方で、写真や音楽などのファイルは増加し、検索もファイルごとに専用のソフトウェアが必要になるなど、増え続けるファイルに対して操作は複雑化していると説明。

 セキュリティにおいて、これまではメールの添付ファイルなど、進入してくるものに対して対策を行ってきたが、今は、フィッシング詐欺など、自分から情報を取りに行った先でセキュリティの脅威にさらさられてしまう現状がある。「そこでWindows Vistaだ」とセキュリティ面での強化もアピールした。

 「今は情報と可能性にまみれた混沌とした状況で、きちんとした道筋を提供できていない。Windows Vistaは、混沌としたデジタルの世界にクリアな視界を提供する」と語った。

Windows Vistaが目指すべき場所 Windows Vistaが目指すべき場所

 続いて、同製品部のシニアプロダクトマネージャ 倉本玲子氏が、Windows Vista日本語版(一部英語版)を用いて、実際に操作しながら説明した。

 Windows Vistaでは、コンシューマ向けの「Home Basic」以外のすべてに新インターフェース「Windows Aero」が搭載されるが、大きなインターフェース変更の特徴のひとつだ。「Home Basic」と「Home Premium」を比較しながらデモが行われた。まず、Windowsのスタートボタンは、丸いアイコンになり、「スタート」の文字はなくなっている。

左、「Home Basic」、右「Home Premium」 左、「Home Basic」、右「Home Premium」

 右側のHome Premiumを見ると、ウインドウが透明になったり、アイコンがアニメーションしたりするなど、デザインやナビゲーションの変更は、Vistaの大きな特徴のひとつと言える。

 ブラウザやメールなど、複数のアプリケーションを起動すると、後ろのウインドウに何があるのかわかりにくくなるものだ。Basicでは背後にあるものをクリックして確認していくが、Windows Aeroインターフェース搭載の「Home Premium」では透けて見えることで、ブラウザなのか、Windows Media Playerか分かるため、作業面での効率アップが期待できるとした。

 また、サムネイルの状態で、PowerPointなどのファイルの中身を確認することもできるほか、複数のWindows画面を3Dで立体的に表示し、順送りしてより大きな画面で確認できる「Flip 3D」機能もある。

左、Windows Aeroの画面。半透明のユーザーインターフェースが表示された画面。右は、Windows Aeroによる Flip 3D 左、Windows Aeroの画面。半透明のユーザーインターフェースが表示された画面。右は、Windows Aeroによる Flip 3D

 「Home Premium」では、通常の検索サイトで検索するように、ウインドウ内の検索窓から、ファイルのタイトル、制作者の名前や、探したいファイルの種類などをスペース区切りでキーワードを打ちこむことで「アンド検索」が行える。HDDの中のファイルなら、文書や画像、映像、音楽ファイルなどを一括検索することができるわけだ。

 悪意のあるソフトウェアや、フィッシング詐欺などもOSレベルで防いでくれる機能も搭載されている。新しく搭載されるInternet Explorer 7では、フィッシング詐欺のおそれがあるサイトは警告されるほか、もしそのサイトが不正サイトとして登録されているサイトならば、アドレスバーが赤くなり、わかりやすく警告してくれる。  ブラウザのタブ化、タブで表示されているサイトを一覧表示する機能、ブラウザを印刷プレビューをすると、サイズを用紙設定にあわせてくれる機能などもある。

 また、PCを家族で共有している場合などに便利な、親が子供のPC使用状況やアクセスなどを管理できる機能も搭載。サイトのアクセス制限だけでなく、コンピュータを使用できる時間帯、使用できるタイトルの規制、コンピュータの使用状況をレポートする機能なども備わっている。

左、フィッシング詐欺の注意を促す、赤いバー。右、タブで開いているサイトを一覧できる 左、フィッシング詐欺の注意を促す、赤いバー。右、タブで開いているサイトを一覧できる

 現在、Windows XPのラインアップのひとつである、リモコン操作で写真や音楽、テレビなどが楽しめる「Windows Media Center」の機能も、「Home Premium」とその上位OSとなる「Ultimate」に搭載されている。また、エンターテインメント機能を強化し、新たなミュージックプレイヤー「Windows Media Player 11」やスライドショーなどのデモも公開した。

 また、従来のスライドショー機能も、ズーム、セピアなど表示方法を変えることができ、「このように好みにあわせて表示方法を変えられるのは、コンシューマにとっての新しいPCエクスペリエンス」と自信を見せた。

 なお、同社では今年の5月下旬には、パブリックベータ版を公開予定だ。

左、「Home Premium」搭載の、Windows Media Center。右、「Windows Media Player 11」の画面 左、「Home Premium」搭載の、Windows Media Center。右、「Windows Media Player 11」の画面
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