デルのOpteron採用で勢いづくAMD、アップルにもラブコール

藤本京子(編集部) 2006年05月24日 17時50分

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 日本AMDは5月24日、都内にて開催された新製品発表会場にて、18日にDellがAMDのサーバ用プロセッサ「Opteron」を採用するとした発表を受け、「Apple ComputerにもAMD製品を採用してもらう日が来てほしい」と話した。

 これは、AMDが同日発表したデスクトップ向けプロセッサ「AMD Athlon64 FX-62」を搭載したマシンと、「Intel Extreme Edition 965」を搭載したマシンの比較デモを見た記者が、「Intel製Macと比較したらどうなっていただろう。AMDはAppleに対してどう思っているのか」との疑問を投げかけた際に出たAMDのコメントだ。

Seyer氏 「顧客の選択肢を増やすためにもさまざまなメーカーにAMDを採用してほしい」と主張するSeyer氏

 米AMD コマーシャル事業部担当上席副社長のMarty Seyer氏は、記者の発言に対し、「Appleがx86製品を採用したのはすばらしいことだ。DellのOpteron採用もそうだが、こうした動きは顧客の選択肢を広げることになる。顧客第一主義のAMDとしては、顧客の選択肢をさらに広げるためにも、AppleがAMDを採用してくれる日を待っている」と述べた。

 AMDが同日発表したのは、AMDのデスクトップ向けプロセッサでは最高レベルのパフォーマンスを提供する「AMD Athlon64 FX-62」と、マルチタスクやデジタルメディア処理に適したパワーユーザー向けの「AMD Athlon 64 X2」だ。

 両プロセッサ共に、AMDの最新プラットフォーム「Socket AM2」互換となっている。Socket AM2は、仮想化技術やDDR2メモリにも対応している。AMDの最高技術責任者(CTO)Phil Hester氏は、「仮想化技術により、PCの管理やメンテナンスが容易になる。また、これまでスピードや普及率、価格などがネックとなっていたDDR2の課題が解決しつつあるため、DDR2に対応したソケットを今回発表することにした」と話す。

 AMDは、同社の事業戦略についても説明した。中でも、法人向け市場においては「2006年にサーバ市場でシェア20%を獲得し、法人向けクライアントPC市場でもシェア15%を獲得する」(Seyer氏)とした。そのために同社は、「まずデータセンターの消費電力問題を解決するソリューションを提供する。この成功をクライアントPC市場でもアピールし、新たなPCの利用方法を提案することでさらにシェアを獲得する」と述べた。

 Seyer氏は、世界のサーバをすべてAMDのOpteronベースのサーバに置き換えた場合、「10億6355万7263ドルのエネルギーコストが削減できる」として、Opteronが節電に貢献できると説明した。

 2007年から2008年については、「ワット性能の高いクアッドコア市場でリーダーになる。ブレードサーバ向けに最適なアーキテクチャを提供する」とSeyer氏。さらに、2009年から2010年にかけては、「サーバ市場で圧倒的な地位を確立する。新規顧客獲得数でナンバーワンとなり、伝統的な顧客にも幅広く受け入れられるようになる」とした。

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