AMD、インテルの「Itanium」設計者を引き抜き

文:Stephen Shankland(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)

2006-03-30 17:06

 Advanced Micro Devices(AMD)は、Intelの「Itanium」プロセッサを手がけた優秀な設計者Samuel Naffziger氏と、コロラド州フォートコリンズの研究所に勤めていたNaffziger氏の同僚8名を雇用した。

 Naffziger氏は、Intelでフェローを務める50人のうちの1人で、Itaniumの回路や技術をディレクターとして担当してきた。同氏はIntelがHewlett-Packard(HP)からItaniumの設計者を雇用した2005年にIntelに入社した。HPでは8年間にわたりItanium設計チームの陣頭指揮を執った。

 AMDの広報担当Phil Hughes氏によると、Naffziger氏は同社でシニアフェローとしてデザイン開発に取り組む予定だと述べたものの、Naffziger氏と他のItanium設計者8名が今後取り組む開発の内容についてはコメントを避けた。AMDはフォートコリンズからそう遠くないロングモントに設計センターを持っている。

 Naffziger氏はItaniumラインの優秀な設計者というだけでなく、製品開発における中心的役割も担っていた。同氏は「国際固体素子回路会議」(International Solid State Circuits Conference)でItaniumの2つの主要モデル(2002年の「McKinley」そして2005年の「Montecito」)を披露している。

 Naffzigerの移籍はReal World Technologies」により報じられた。

 IntelはItaniumに関していくつかの問題を抱えている。例えば、3月に入りIntelのサーバ担当幹部Pat Gelsinger氏が、2005年から2006年第2四半期にMontecitoのリリースを延期したことについて、「困惑した事態」であると述べている。しかしIntelやHPをはじめとするItanium支持企業は、依然としてItaniumに期待を寄せており、Itaniumの立て直しに100億ドルを投入する計画を立てている。Gelsinger氏によると、その資金の一部はItaniumエンジニアスタッフの拡充にあてる予定だと言う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  2. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  3. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]