「WAN最適化市場でリーダーになりたかった」:Packeteer買収のBlue Coat

田中好伸(編集部) 2008年07月17日 19時36分

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 「活躍している市場でリーダーになりたい」――。先頃、WAN最適化の米Packeteerの買収を完了した、WANアプリケーション配信大手の米Blue Coat Systemsの社長兼最高経営責任者(CEO)のBrian NeSmith氏は、買収の狙いをこのように語っている。

 Blue Coatは、この6月にPacketeerの買収を完了。NeSmith氏の狙い通り、Blue Coatの全世界でのシェアは28.8%と第1位を獲得している。その後にCisco Systemsが2位(シェア21.1%)、Riverbed Technologyが3位(同18.7%)と続く。

NeSmith氏 Packeteerを買収したのはリーダーになりたかったからと語るBrian NeSmith氏

 Packeteerは、アプリケーション監視、シェイピングなどのアプローチでWANアプリケーション配信分野の有力企業と言われていた。主力製品は、ネットワークトラフィックを優先制御することでアプリケーションのサービス品質(QoS)を実現する帯域制御アプライアンス「PacketShaper」だ。

 そのほかに、リアルタイム通信向けプロトコル「XTP」(eXpress Transfer Protocol)の利用で転送スループットを向上させられるWAN高速化装置「SkyX」、マイクロソフトのファイル共用で使われる通信プロトコル「CISF」(Common Internet File System)などを利用したアプリケーションを高速化させる「iShared」などを抱えていた。

 一方のBlue Coatは、企業内部のエンドユーザー/ネットワークをマルウェアなどの脅威から守るために、ウェブゲートウェイをセキュアにし、ウェブアクセスに関連する適切なポリシーを適用して、外部ウェブコンテンツへの高速化を図るセキュアウェブゲートウェイと、WANアプリケーション配信の技術を保有している。主力製品は、セキュアウェブゲートウェイと支店・拠点向けアプリケーション高速化の機能を搭載するアプライアンス「Proxy SG」だ。

 買収後のBlue CoatのWANアプリケーション配信分野の技術体系について、NeSmith氏は、(1)可視化(2)高速化(3)セキュア――という3つの“柱”があると説明している。

 (1)の可視化とは、アプリケーションパフォーマンスを監視することで、WANアプリケーション配信の制御をより効率化させていくというアプローチを指している。Packeteerの主力製品であるPacketShaperの技術を応用する。従来のPacketShaperでも600を超えるアプリケーションを判別できていたが、これをさらに数千に分類することで、すべてのアプリケーショントラフィックを検出していくことを目指す。

 こうした措置により、WANアプリケーションを利用する際に起こりやすい遅延などによるパフォーマンス問題のトラブルシューティングをより迅速に展開する。また、WANアプリケーションの性能に絡むトラブルや課題を、エンドユーザーから報告が上がる前に事前に回避するすることも狙う。

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