デイリービルドのインストールイメージが公開されている。これらはCDには収まらないので、DVDに焼く、あるいはUSBドライブにコピーしてインストールする必要がある。Ubuntu 14.10は今も開発段階にあるので、ベータ版を本番環境やミッションクリティカルなタスクに使用することはお勧めできない。
2015年4月末にリリース予定のデスクトップ向け「Ubuntu 15.04」には、最初のアルファベットが同じ「形容詞+動物の名前」というパターンの開発コード名はまだ付けられていない。
「Ubuntu Desktop Next 14.10」(開発コード名:Utopic Unicorn)、開発プレビュー版
米国時間2014年8月29日に以下を追記
先述したように、提唱されている統合デスクトップのプレビュー版は、このリリースには含まれていない。しかし、評価とテストを行えるように、CanonicalはUbuntu 14.10のMirセッション上でのUnity 8のプレビュー版を別個のISOダウンロードとして公開している。「Ubuntu Desktop Next」は日々アップデートされるイメージとして、6月から公開されている。Ubuntu Wikiの「Unity8DesktopIso」のページには、「目標は、現在の環境の安定性を損なうことなく、Unity 8デスクトップの品質を段階的に高めていくことだ。そのため、われわれはUnity 7のイメージを維持し、Unity 8デスクトップの新しいイメージを追加していくつもりだ。その新しいISOは、16.04までにデフォルトのイメージになるはずだ」と書かれている。
ISOを保存するには、DVD-RかUSBドライブが必要だ。起動後、いつものように、「インストールせずにUbuntuを試してみる」と「Ubuntuをインストール」のオプションが表示される。
Ubuntuが開発した「Upstart」(「init」デーモンの代わりとなるもの)を未だに使っているUtopic Unicornの現行ベータ版と異なり、Ubuntu Desktop Nextは「systemd」へ移行している。われわれのテスト用PC(今ではかなり旧式のものになっていることは認めざるを得ない)数台でsystemdをインストールせずに試してみたところ、systemdは複数のエラーメッセージを表示し、greeterログイン画面から先に進むことができなかった。Unity8DesktopIsoページの既知の問題の部分には、「イメージの起動後、greeterログイン画面が表示される場合は、Unity 8セッションが正常に始まらなかった可能性が高い(例えば、仮想マシンではこの現象が発生する)」と書かれている。
「Ubuntu Desktop Next」のgreeterログイン画面(画質が悪くて申し訳ない)。
提供:Terry Relph-Knight/ZDNet
完全インストールを選んだときはもっと良好な結果を得られたが、現時点のUbuntu Desktop Nextは依然、非常に初期の基本的な開発段階にあり、インターフェースは今もスマートフォンモードで実行される。ディスプレイの端からタッチジェスチャーを行う操作が想定されているようで、起動したアプリはフルスクリーンモードで実行される。スクリーンショットユーティリティは提供されていないので、例となるスクリーンショットを撮影することはできなかった。
これまでのUbuntuリリースは古いマシンにもインストールすることが可能で、そうしたマシンでも許容できる水準のパフォーマンスを提供してきた。完全に統合されたデスクトップが登場しても、それが変わらないことを願う。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。