Linuxデスクトップは10年前、いや5年前、2年前とすら比べてみても大きく進歩している。かつて多くの人々が使い物にならない、あるいは終わったと切り捨てていたデスクトップ環境は、使い勝手という点で大きく様変わりしてきている。しかしだからと言って、あらゆるLinuxデスクトップが、インストールしただけで万人向けの状態になっているというわけではない。ただ、各ユーザーはデスクトップを使いやすくするさまざまな方法を手にしているはずだ。ありがたいことに、それこそがLinuxなのだ。つまり、選択肢は問題になり得ないのである。
その点を念頭に置き、よりユーザーフレンドリーなLinuxデスクトップを構築するうえでの筆者お勧めのティップスを10個紹介したい。ただ、これらのティップスがすべて、あなたの使用している何らかのデスクトップ(「GNOME」や「Unity」「KDE」「Xfce」「Deepin」「Cinnamon」などなど)上で適用できるとは限らない。とは言うものの、その中にはあなたのエクスペリエンスを大きく向上させるティップスが複数含まれているはずだ。
#1:ドックをインストールする
ある種のデスクトップ(例えば「GNOME 3」)は、ドックの追加によって使い勝手が大きく向上する。アプリを起動する際に、「Dash」をオープンしてアプリを見つけ出すという操作を経ずともよくなるのだ。ドック(例えば「Cairo-Dock」)を追加することで、クリック1つでよく使用するアプリに即座にアクセスできるようになる。GNOME 3といったデスクトップを使い続けながら、シングルクリックでアプリを起動できる機能を使いたいというのであれば、これが一番のお勧めだ。
#2:キーボードショートカットを学習する
どのようなLinuxデスクトップにも、操作を手っ取り早く済ませられるよう、数多くのショートカットが用意されている。ワープロなどのソフトウェアを使う場合、ほとんどのユーザーはキーボードショートカットのお世話になっているはずだ。しかし、デスクトップに関連した強力なショートカットは忘れられがちなのである。
UbuntuのUnityには、Superキー(別名Windowsキー)の長押しという素晴らしい機能が搭載されている。これによってキーボードショートカットの一覧がオーバーレイ表示される。そこから希望するデスクトップ用のキーボードショートカットを探し、使用すればよいというわけだ。使ってみればその便利さが分かるだろう。
#3:ランチャーについて知っておく
デスクトップによってランチャーの取り扱いはさまざまだ。一部のデスクトップ(例えばUnity)では、ランチャーは「Launcher」および/あるいはDashに制限されている。その他のデスクトップでは、パネルやその他のものと同様に、ランチャーもデスクトップ上に追加できるようになっている。Unityを使用している場合、デスクトップ上にランチャーを追加しようとしても、それは無駄な努力に終わるだろう。自らの使用しているデスクトップ上でのランチャーの最適な使用方法を理解し、追加方法や編集方法、削除方法、移動方法といった必要なことすべてを調べて利便性を追求するようにしてほしい。