「Ubuntu」のリリースサイクル--32ビットシステムのサポートの行方は

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2014年10月28日 06時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 「Ubuntu」の最新版である「Ubuntu 14.10」がリリースされた。リリース日が迫るにつれて、筆者は読者から、Ubuntuのリリースサイクルと、それが古いハードウェアにとって何を意味するかについて、多くの質問を受けた。

 どれもとても良い質問だ。なぜかというと、なんと言っても、Ubuntuのリリースの状況についてはこれまで長く騒がれてきたからだ。お察しの通り、筆者が言っているのは、昔から続いている「ローリングリリース」論争のことだ。ここで説明しよう。

 現状では、UbuntuはそのLinuxプラットフォームの新バージョンを6カ月おきにリリースしている。その年の4カ月目に「.04」バージョンを、10カ月目に「.10」バージョンをリリースする。.04バージョンは常にメジャーリリースであり、.10バージョンは常にマイナーリリースである(大半は大きなバグの修正と、いくつかの新機能追加だ)。2年に1回、長期サポート版(LTS)のリリースがある。LTSリリースは、デスクトップでは3年、サーバでは5年サポートされる。これは重要なことだ。なぜなら、リリースから3年経つと、LTSは終わりを迎え、それ以上サポートされなくなるからだ。結局のところ、LTSリリースをインストールすれば、3年間は十分なアップデートとセキュリティパッチを受けられる。その後は、最新のLTSリリースをインストールしなければならない。

 皆さんが筆者のようであれば、新しいLTSを待つような面倒なことはしないだろう。とにかく最新のリリースをインストールするだけだ。こうすれば、常に最新の状態を保つことができる。

 本当にそうだろうか。

 そこで、ローリングリリースの問題が出てくる。Ubuntuのリリース方法のために、たくさんのパッケージが最終的に期限切れになる。それは大きな問題ではなく、(パーソナルパッケージアーカイブ(PPA)を活用すれば)そうした重要なパッケージを最新リリースにアップデートできる。ローリングリリースはこうした状態に終止符を打つ。なぜなら、あらゆるものが常に最新の状態になるからだ。

 おそらくローリングリリースは実際には起こらないだろう。Ubuntuは自らのリリースサイクルに深くこだわっており、彼らが変更する気があるとは思えない。驚くかもしれないが、筆者はそれで構わないと思っている。Ubuntuのリリースサイクルで、筆者はずっとうまくいっているからだ。さらに、彼らは現在「Unity 8」と「Mir」に力を入れているため、実際に現時点でローリングリリースに切り替えるのは、たとえ彼らがそうしたくても無理なことだ。知っての通り、Unity 8とMirはUbuntuに対して、Unityがデフォルトとしての「GNOME」に取って代わった時と同じこと(あるいは、「Windows 8」が「Windows」エコシステムに果たしたのと同じこと)をしようとしている。多くの点を変えようとしている、ということだ。

 それが改善となるのか、改悪となるのかはまだ分からない。タッチスクリーンのユーザーであれば、それは間違いなく改善となるだろう。そうでなければ、全く見当もつかない。何はともあれ、目の前の質問に戻ろう。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

連載

CIO
デジタル“失敗学”
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]