同カンファレンスにおいて、パートナーであるTintriからは、ソフトウェア定義ストレージ上でVMwareアプリケーションとのさらなる統合を図る計画が発表された。その目標は、両社の顧客がVMwareの管理コンソールからTintriの仮想ストレージシステムを監視できるようにするというものだ。
VMwareは、エンタープライズ向けクラウド分野でGoogleと提携し、その手始めとしてGoogleのサービスを「VMware vCloud Air」を通じて利用可能にすると先週、発表している。
「Google Cloud Storage」や「Google BigQuery」「Google Cloud Datastore」「Google Cloud DNS」をVMwareのハイブリッドクラウドプラットフォームから購入できるようにすることで、「Google Cloud Platform」もvCloud Airと連携することになる。
VMwareは2日、さらなる提携についても発表している。それはNVIDIAとのものだ。
NVIDIAは、開発者やアーキテクト、エンジニアに向けて、「NVIDIA GRID vGPU」テクノロジを「vSphere」仮想環境内で動作するようにした。
このテクノロジにより、「Windows」上の2Dや3D、メディアリッチなグラフィックスアプリを任意のデバイス上で実行するためのサポートがユーザーに提供されるとともに、IT管理者は単一のGPUを最大8ユーザーに割り当てられるようになる。
NVIDIAとVMwareはまた、vSphereとともにNVIDIA GRID vGPUを企業顧客に売り込む「Direct Access Program」を開始した。現時点で認定されている「VMware Horizon」やvSphereの顧客は、配備面やカスタマーサービス面での支援を目的として、NVIDIAの企業向けグラフィックス仮想化に関する専門家や、VMwareのソリューションアーキテクトに優先的にアクセスできるよう取り計らわれる。
また業界の統合と連携に向けた新たな取り組みとして、「VMware Integrated OpenStack」ディストリビューションがある。これによって開発者らは「OpenStack API」を用いてVMwareのインフラにアクセスできるようになる。
VMwareはこのディストリビューションによって、「『OpenStack』や『Linux』の経験がほとんど、あるいはまったくない」小規模IT部門でも短時間でOpenStackクラウドを配備できるようになるとうたっている。
同ディストリビューションは「vSphere Enterprise Plus」や「vSphere with Operations Management Enterprise Plus」「vCloud Suite」のサブスクリプション契約を結んでいる顧客に無償で提供される。
VMware Integrated OpenStackディストリビューションに対するプロダクションレベルのテクニカルサポートはオプションとなっており、50個のCPUを最小単位として、CPU当たり200ドルで別途購入できる。
VMwareのvSphere 6および「vCloud Suite 6」は第1四半期の末までに利用可能になる予定だ。vSphere 6の価格はCPU当たり995ドルから、vCloud Suite 6の価格はCPU当たり4995ドルから。
NVIDIA GRID vGPUを搭載するVMware Horizon 6と、vSphere 6のDirect Access Programも、第1四半期末までに提供が開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。