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クラウドに潜むベンダーリスク--最悪の事態を避けるために

David Gewirtz (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-01-27 06:00

 筆者には名誉の負傷がいくつかある。消化不良や睡眠不足ともそれなりに戦ってきた。なぜなら、筆者はインターネット接続とホスティングの提供をベンダーに委ねてきたからだ。

 20年にわたって、そうしたベンダーは数え切れないほどのウェブページをホスティングしてきたが、中にはとうてい理想的とは言えないベンダーもあった。その結果として、何日も、あるいは何週間も眠れない夜が続き、パニックになりながら代替案を探し、少なからぬ怒りを抱えてきた。

 だからこそ、サーバをクラウドに永久に放り込んでおく企業が増えるのを見るにつけ、覚悟はできているのだろうか、と疑問に思う。そうした会社は、筆者が乗り越えてきた最悪の事態を想定しているのだろうか。彼らは、自分たちの会社の将来を、本質的にリスクのあるサービスに賭けているということに気付いているのだろうか。

 こうした暗く悲惨な道へと話を進めていく前に、筆者はクラウドサービスを使わないように助言しているのではない、ということを強調しておきたい。決してそうではない。筆者自身、多くのクラウドサービスを利用し、それに頼っている。ただ、筆者が忠告しているのは、生産手段(データの運用)の管理権を外部のベンダーに明け渡す場合に、自分が負うことになるリスクを十分に認識しておいた方がよいということだ。

 この結果は極めて明白だ。全てをコントロールすることはもはや不可能になるのである。実際のところ、全てをコントロールしようとすれば、成功の可能性が制限されかねない。また、他のベンダーに任せた方がうまくいく活動に、自分のリソースがとらわれてしまう。

 しかし、全てをコントロールすることはできない以上、うまくいかない可能性があることについての対策(または、少なくともそれについての認識)を持つようにする必要がある。何かがうまくいかないことがあるのは間違いないからだ。

 手厳しいことを言っているように思えるかもしれないが、少なくとも現在は、そうではない。筆者には数十年の経験という助けがあり、そうした経験の一部は苦労して得たものだ。もちろん、それぞれの出来事が降りかかってきた時には、確かに、筆者は少々手厳しいという程度ではなかっただろう。筆者は長年サーバを運用しているので、穏やかな、順風満帆の時期もかなり長く経験していることを理解しておいてほしい。

 この記事の目的は、読者がサーバという素晴らしい船を走らせて、クラウドサービスという港を目指していく時に、嵐の前兆の雲を見分けられるようにすることだ。分かっている。大げさなたとえだ。

 どんなリスクに直面するのか感じ取ってもらえるように、2002年に筆者が書いた記事を紹介したい。この時、筆者はオフィスのT-1回線から、最終的には自宅のT1回線となるものへ移行した。ここで強調したいのは、オフィスから自宅への移行のことではない。その記事のテーマだった、ポート80を利用している時に直面した問題のことでもない。

 筆者が指摘したいのは、ベンダーは契約したことを常に守るわけではないということだ。この点は分かっているはずだ。しかし、ある契約内容に関してサービス水準合意(SLA)を交わしても、インターネットがつながらなくなった場合に、サービスがダウンしている理由を広告主や顧客に説明する苦痛やストレスについては、どの文書でも保証されない。

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