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クラウドへの信頼度、過去最低--短期的なコストからパブリックを選択:英BT調査

NO BUDGET

2014-09-26 07:30

 IT部門の責任者の間でクラウドを利用したサービスの提供について、そのデータセキュリティや信頼性への懸念が急速に増大している――。英BTが英国時間9月25日に発表した調査結果で明らかになっている。同社は、11の国と地域の中大規模企業に所属するIT責任者を対象としたクラウドベースのサービスに対する考え方と利用状況を調査した。

 調査対象者の70%は現在、業務でクラウドを基盤にしたストレージやアプリケーションを活用しているが、一方で76%がクラウドベースのサービスを利用するときの中心的な懸念はセキュリティであると答え、「非常に、もしくは極めて心配」との回答は49%に達した。この結果は2012年に実施された前回の調査から10ポイントも増加している。

 調査した企業の50%が不特定多数を対象にした消費者向けクラウドサービスを採用している。消費者向けであっても企業向けに提供されているクラウドを採用した理由については、48%が企業向けのクラウドのアプリケーションやサービスは高額すぎるという印象を持っていた。機能面の有効性については、44%が消費者向けのパブリッククラウドのアプリケーションやサービスでも、企業向けに特別に設計されたクラウドと同等であると返答している。

 だが、ITの責任者の54%が、日常的に業務をしている企業以外の会社を信頼して利用することは安全上の懸念があると回答。回答者の41%はすべてのクラウドサービスは本質的に安全ではないという印象を持っていた。26%の回答者は、データ侵害の事故の経験があり、その責任の一部はクラウドサービスプロバイダーにもあると返答している。

 BTのセキュリティ部門プレジデントであるMark Hughes氏が次のようにコメントしている。

 「調査で明らかになった興味深い矛盾点は、調査対象者が、パブリッククラウドサービスの利用によるセキュリティの影響を懸念している一方で、短期的なコスト効率で決定が行われているように見えることだ。IT部門の責任者には、クラウドセキュリティの侵害が発生した場合、社会からの評判に関連するコストがどれほど必要になるか、またブランドへの影響についても比較されるように提言したい。企業向けのクラウドアプリケーションやサービスは、クラウド環境でビジネスの将来を創りながら、一方でリスクを確実に低減できるように設計されている。こうしたサービスで最終的には本当の意味でのコスト削減が実現する。消費者向けのクラウドサービスを選択する場合は、リスクを徹底的に分析するよう提案する。リスク管理に対する要請は組織ごとに異なるが、この点も購入を決定するときに考慮する必要がある」

 調査はイギリスやフランス、ドイツ、米国、スペイン、ブラジル、香港、シンガポール、南アフリカ、オーストラリア、中東地域が対象。金融と小売業界、行政機関を含む、さまざまな分野に携わる、従業員1000人以上の中規模から大規模な企業や組織に所属する640人のITの責任者にインタビューを実施する形で7月に実施された。

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