ベンダーとの関係が悪化したら--IT担当者がとるべき対応策 - (page 2)

Patrick Gray (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-03-17 06:45

計画を立てる

 ベンダーとの関係が気まずくなってきたり、費用が想定よりも何桁も高くなってきたりした場合には、ベンダーと話し合って、どうやって現在のような状態になったか、そしてこの状況を解決するにはどうすればよいかを質問しよう。優れたベンダーなら、何がどうなっているかについて誠実に判断し、必要に応じて責めを負うだろう。この取引関係が始まった時に、双方が非現実的な期待を抱いていたのかもしれないし、未知のテクノロジを実装するのが驚くほど難しかったのかもしれない。最悪の場合には、ベンダーは肩をすくめて、求められたものを提供したに過ぎないと皮肉を言うことくらいしかしない可能性もある。

 関係を軌道に戻すための計画を依頼して、具体的にどのような変更を行うのか質問する。この計画に怪しい匂いがしたり、ベンダーが軌道修正する効果的な方法を見いだせなかったりした場合は、関係を終わらせるか、プロジェクトを打ち切ることを検討するべきタイミングだ。

審判に頼む

 多くの大企業や大手ベンダーは、悪化しているプロジェクトや関係を調査するための内部組織を設けている。最良の「審判」は、プロジェクトを公平な視点で見たうえで、リスクを減らすための具体的な行動計画を提供してくれる。最悪の場合でも、実行可能なアドバイスがほとんどない数枚の「PowerPoint」スライドで終わる。こうした組織の1つに依頼することを考えよう。もし自分の組織やベンダーにこの機能がない場合や、この機能を効果的かつ公平に提供することができない場合は、外部の企業が山ほどある。こうした企業は関係やコスト構造、そしてこれまでの成果を、喜んで評価してくれるだろう。

 現在のIT部門は、基本的なクラウドソフトウェアから複雑なコンサルティング業務まで、ベンダーのサポートがなければ成功できない。しかし、このことは、ベンダーが常にあなたにとっての最大の利益を考えてくれることや、あなたがベンダーに求める製品をうまく効率的に提供してくれることを意味しているわけではない。IT業界の最大手企業であっても、プロジェクトや製品によって大きく変わるものだ。

まとめ

 ベンダーとの関係が悪化していると感じたらすぐに調査しよう。そして信頼関係があるならベンダーを巻き込むとよい。結局のところ、これが全ての人の最大の利益になり、成功につながるのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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