国内BAソフトウェア市場はIoTなどにより拡大--IDC

NO BUDGET

2016-02-16 10:21

 IDC Japanは2月15日、国内BA(Business Analytics)ソフトウェア市場の2015年上半期の分析と2015年~2019年の予測を発表した。それによると、2015年上半期の国内BAソフトウェア市場規模は、前年同期比9.3%増の923億3200万円となった。

 IDCではBAソフトウェア市場を3つの市場セグメントに分類しており、各セグメント別の2015年上半期市場規模は、「DWH(Data Warehouse)プラットフォームソフトウェア市場」が368億3100万円(前年同期比成長率9.5%)、「BI(Business Intelligence)/分析ツール市場」が333億1800万円(前年同期比成長率10.7%)、「パフォーマンス管理/アナリティクスアプリケーション市場」が221億8300万円(前年同期比成長率7.2%)となった。

国内BAソフトウェア市場 売上額予測: 2014年~2019年(IDC提供)
国内BAソフトウェア市場 売上額予測: 2014年~2019年(IDC提供)

 2015年上半期の国内BAソフトウェア市場は、マーケティング分野での非構造化データの活用の広がりなどビッグデータ技術活用企業の広がり、セルフサービス型BIツールの普及による利用シーンの拡大などから、高い成長を遂げている。

 また国内BAソフトウェア市場では、中期的にIoT(Internet of Things)やリアルタイム分析、コグニティブシステムの普及などから、従来のようなビジネスの現状把握や将来予測のためのツールとしてだけではなく、新規ビジネスのアプリケーション基盤として利用場面が拡大していくことが予測されている。

 IDCでは、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)を6.2%、2019年の市場規模は2352億6600万円に達すると予測している。

 同社ソフトウェア&セキュリティ マーケットアナリストの草地慎太郎氏は、以下のように分析している。

 「BAソフトウェアは企業の競争力を支える重要な基盤となることが予測される。ユーザー企業は現在のデータ、人的資源、情報システムといった資産の棚卸しと評価をした上で、外部との比較を行い自社の現在位置を知ることと向上のためのロードマップを作成し、定期的にチェックすることが必要である」

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