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製造業、グローバル対応強化でシステム投資を増加

田中好伸 (編集部)

2013-05-13 12:58

 IDC Japanは5月13日、国内のエンタープライズアプリケーション(EA)ソリューションとビジネスアナリティクス(BA)ソリューション市場の産業分野別予測を発表した。2012年の市場規模は、EAソリューションが前年比1.9%増の1兆9227億300万円、BAソリューションが前年比3.7%増の8885億9900万円となった。

 ここで言うEA/BAソリューション市場は、EAとBAのパッケージソフトウェアをユーザー企業が実装する際に必要となるソフトウェアやサービス、ハードウェアに対する支出額の合計になる。EA/BAソリューションは、一部のユーザー企業にとって同一のソリューションになる場合があり、支出額を単純合計するのはダブルカウントになる可能性があると説明。そのため、合算せずにそれぞれの市場規模を算出している。

 2008年のリーマンショック以降、IT支出の抑制傾向が長期化した製造業だが、2012年に寄り戻しが見られたという。経営環境の変化が厳しさを増す中で生産、物流、在庫、販売、会計といったあらゆる企業活動をグローバル対応させていくための取り組みが、業務レベルでの検討を超えて、全社システムへの展開といった実際のIT支出につながったことが、2012年のEA/BAソリューション市場の復調に寄与したと説明している。

 2013年の同市場は、当面の間、グローバル対応が求められる製造業からのIT支出が市場をけん引していくとみている。

 2014年以降は、金融業などで個人向けの金融商品の販売における優良顧客の囲い込みを狙った顧客情報管理(CRM)ソリューションや不正検知のためのBAソリューションに対するIT支出の増加が期待されている。加えて、生産や物流の機能の強化を目指す流通と小売りが同市場のけん引役になるとみられている。


2012~2017年の国内EA/BAソリューション市場予測(出典:IDC Japan)

 IDCでは、国内BAソリューション市場の2012~2017年の年平均成長率(CAGR)は4.8%で推移し、2017年には1兆1218億2700万円になると予測している。

 EA/BAソリューションのうち、企業への浸透率が相対的に低いCRMソリューションやBAソリューションについては、今後も新規需要を中心に堅調な支出傾向が続くとみている。IDC Japanの浅野晋平氏(ソフトウェア&セキュリティリサーチアナリスト)が以下のようにコメントしている。

 「企業におけるBAソリューションの浸透率を高めるには、初期導入費用が少なく、短期導入が可能なBAソリューションの提供を通じて、企業ごとに異なる分析対象データや分析手法の見極め、短期における投資対効果(ROI)の算出を支援していくことが重要」

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