ビッグローブ、トラフィック制御システムで混雑時の通信を高速化

NO BUDGET

2016-10-06 12:17

 ビッグローブ(品川区)は、高速モバイル通信サービス「BIGLOBE SIM」でより快適な通信環境を提供するため、ネットワーク上のトラフィックを制御する通信事業者向けシステムを導入。通信集中時の通信速度を最大2倍に向上させ、ウェブページや動画の表示を高速化している。

 仮想移動体通信事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)が急増する中、通信各社は差別化を図るためにサービスの多様化や品質向上に取り組んでいる。ビッグローブでは、平日の夕刻や夜間など通信が集中する時間帯の通信環境を改善し、サービス品質をさらに向上するため、NECの通信トラフィック制御システム「Traffic Management Solution(TMS)」を導入した。

 TMSは、時間帯により変動する通信トラフィックの特性にあわせて通信するパケット量を自動で制御するNEC独自の機能「Dynamic TCP Optimization(D-TCP)」を搭載している。D-TCPは、通信が集中した時でも利用者の満足度を損なわないようパケット量を制御し、パケットロスやパケットの再送を抑制するというもの。

 BIGLOBE SIMのネットワークにD-TCPを活用することで、通信が集中する平日夕刻や夜間の通信速度を最大2倍に向上した。ウェブページや動画の表示を高速化し、より快適な通信環境を利用者に提供している。

導入前後の比較
導入前後の比較(NEC提供)

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