2019年までに、20%の企業がモバイルアプリを放棄する。Garnerによれば、アプリから得られる効果は、投資に見合っていないという。企業はアプリを放置するようになる。
筆者の見解:20%で済むはずはない。モバイルアプリを提供すれば、2つのプラットフォームでアプリをサポートし、運用し続け、低い評価を受けるリスクも負わなくてはならない。その一方、多くの場合、モバイルアプリは収益につながらない。この数字は35%でもおかしくないと思う。
2020年までには、アルゴリズムが世界で10億人の労働者の行動を良い方向に変える。Gartnerは次のように述べている。
人間には、感情的な緊張が高まり、疲労していると、非合理な行動を行う傾向がある。アルゴリズムはこの行動を、ソーシャル化され、検証済みの情報を含む巨大な集合的記憶バンクによるインテリジェンスで補完することにより、良い方向に変えることができる。これによって、労働者が何かを思い出したり、必要なタイミングで自分が体験したこともない知識を得ることを支援でき、労働者は目の前の作業を客観的にこなしつつ、人生を楽しめるようになる。
筆者の見解:アルゴリズムは産業全体を根本的に変える。Gartnerはこの問題に対して、楽観的な見方を取っている。筆者は2020年を、アルゴリズムによって強化された仕事と意思決定が普及するタイミングだと考えている。しかし、2020年はアルゴリズムが人間を置き換えるタイミングでもある。「感情的な緊張が高まり、疲労している」労働者による問題のある判断に頼る必要などあるだろうか?
2022年には、ブロックチェーン技術を利用したビジネスが100億ドル規模に達する。Gartnerの予想では、ブロックチェーン技術は取引のあり方を変える。
筆者の見解:ブロックチェーン技術はまだ未熟だが、多額の資金が投じられている。しかし2022年というのは、少し行きすぎかもしれない。ブロックチェーン技術に関するもう1つのポイントは、この分野で真剣に活動する企業と、マーケティングの材料として流行語を持ち出しているだけの企業を選別するのが難しいことだろう。
2021年には、個人が関与するあらゆる活動の20%は、7社の大手IT企業のうちの少なくとも1つに関わるようになる。Gartnerによれば、Google、Apple、Facebook、Amazon、Baidu、Alibaba、Tencentの7社はあらゆる場所に進出しており、生活のあらゆる側面で接点が生まれる。
筆者の見解:20%という予想には同意するが、企業のリストは変化するかもしれない。Apple(サービス事業によほど本気を出さない限り)とAlibabaは、世界的に見れば、このリストには入れるべきではないかもしれない。